☆わぴちゃんのブログ☆
草花・昆虫、雲の話題など、
「身近な自然の小さな発見」を
テーマに頑張ってます☆★
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積雲【せきうん】
俗 称 わた雲/つみ雲
英 名 cottony clouds/wooly clouds
国際通用名 Cumulus (略号:Cu)
発生高度 |
2,000m以下(下層雲)
※雄大積雲の雲頂は数千m以上 |
構成粒子 |
※ふつうは水滴。冬季は氷晶のことも。 |
わぴちゃん流
遭遇率 |
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関連する
現象など |
※ザッと降る雨(しゅう雨)、あられなど
※氷晶による積雲ではハロが出ることも
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色あい |
白色〜暗い灰色/陰影はかなり目立つ |
形 状 |
もくもくとした形の雲。ときに背が高くなる。 |
おもな
出現条件 |
晴天時の日中 台風接近時
大気の状態が不安定なとき
冬型の気圧配置 など
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「わた雲」の名前で親しまれている雲です。
どちらかというと「夏の雲の代名詞」のイメージがありますが、
年から年中出現し、意外にも、冬場にもよく見られます。
夏場発生する雲はもくもくとした典型的なスタイルですが、
冬場の積雲は、上空の季節風が強いために流されて、
実に多様な形を呈します。
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お絵かきでよく使われる
もくもくとした雲が
積雲の基本スタイルなのだ。 |
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【写真1】典型的な夏の積雲(2008年8月6日千葉県八千代市)
【写真2】冬型の気圧配置による冬季の積雲(2006年12月31日宮城県仙台市)
冬場の積雲発生時、上空の寒気が特に強い場合、
積雲の構成粒子は「氷晶」が主体となるため、
輪郭がぼやけた感じの独特のスタイルを取ります。
【写真3】氷晶からなる輪郭がぼやけた積雲(2005年1月11日・東京都練馬区)
さらに、冬型の気圧配置で北西風が強いときは、積雲が風に流されて
断片積雲になります。このときの形は実に様々です。
【写真4】強い冬型による断片積雲(2007年2月4日福島県福島市)
積雲がボコボコとコブのように上に立ち上がることがあります。
それは塔状積雲と言います。
【写真5】塔状積雲(2008年8月6日千葉県成田市)
また、積雲は雲の発達段階に応じて扁平雲・並雲・雄大雲に分けられます。
また発生初期のまだ雲とは言えないような
もやもやしたものは曇りバブル(cloud bubble)と呼ばれます。
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曇りバブルは日差しが強い日や
上空に寒気が流れ込んできている日の
午前中に見られることが多いよ。 |
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【写真6】積雲の発生初期・曇りバブル(2006年2月25日栃木県都賀町)
【写真7】まだ生まれたばかりの扁平雲(2007年12月9日茨城県坂東市)
【写真8】よく見る並雲。(2007年9月15日千葉県流山市)
【写真9】並雲がさらに発達した雄大雲。(2007年8月5日栃木県二宮町)
積雲の扁平雲・並雲は雨を降らせることはありません。
しかし、雄大雲になると、雲の真下ではシャワーのような雨が降ります。
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入道雲は、
雄大積雲〜無毛積乱雲に
かけての雲を指すよ。 |
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また、積雲の生育過程で切り離された部分を風食(Wind Erosion)と呼び、
数秒で蒸発してしまいますが、じっくり観察すると眺めることができます。
【写真10】積雲の風食(2006年11月5日千葉県野田市)
また、大気の状態が不安定だったりして、
上空のかく乱が強いと、積雲の縁がくるんと渦巻くことがあり、
私はこれを積雲縁の渦と呼んでいます。
【写真11】ふちがくるんと渦巻いた積雲(2006年12月29日宮城県仙台市)
さらに、条件が揃うと積雲縁の渦が剥離して、
ひも状の雲になることもあります。
【写真12】積雲から剥離した渦糸雲(2007年3月12日千葉県佐倉市)
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2014年6月6日最終更新 |
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