☆わぴちゃんのブログ☆
草花・昆虫、雲の話題など、
「身近な自然の小さな発見」を
テーマに頑張ってます☆★ |
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ベール雲【べーるぐも】
別名かつぎ
国際通用名 velum
略してvel
積雲・積乱雲で見られる雲形
わぴちゃん流遭遇率・・・★☆☆☆☆(年に数回程度)
※特殊なもの…えりまき雲
積雲や積乱雲のてっぺんに
ふわっと白い布をかぶせたような雲で、
比較的広範囲を覆うもの |
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もくもくした雲のてっぺんに
ふわっと白い布をかぶせたように広がる雲です。
その姿はとてもきれいです。
平安時代の女性の帽子で衣被(きぬかつぎ)というのがありました。
入道雲を女の子、ベール雲を帽子に例えて、
ベール雲の乗っかった入道雲は「かつぎ」と呼ばれています。
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ベール雲はとてもはかない雲で、
寿命はせいぜい1分〜数分程度だよ |
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【写真1】雄大積雲のてっぺんを覆うベール雲(2009年3月20日茨城県五霞町)
【写真2】ベール雲が風で横に流れたもの(2007年10月30日千葉県野田市)
【写真3】薄絹の布をかぶせたようなベール雲(2010年8月31日栃木県壬生町)
【写真4】薄命なベール雲の撮影は都会では一苦労(2011年6月21日東京都港区)
ずきん雲やベール雲は、積雲や積乱雲が
もくもくと上に向かって成長していく際、
上空の湿った空気の層にぶつかると発生します。
積雲や積乱雲が上に成長するいきおいで
湿った空気が持ち上げられて上昇気流となって
雲が発生するからです。
この場合、最初に、雲のてっぺんに
ちょこんと頭巾をかぶせたようなずきん雲ができます。
そのずきん雲は、すぐに消滅してしまうこともありますが、
条件がよいとどんどんと広がっていき、雲のてっぺんを、
まるで布をかぶせたように広範囲に覆うようになると
ベール雲と名前が変わります。
なお、稀ですが、雨雲の下を流れるちぎれ雲の上に
ベール雲ができることもあります。
【写真5】ちぎれ雲の上にできたベール雲その2(2008年6月25日 千葉県野田市)
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積雲や積乱雲のてっぺんが
ベール雲を突き破ったものは
「えりまき雲」と言うよ。
えりまき雲についてはここをクリック☆ |
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