☆わぴちゃんのブログ☆
草花・昆虫、雲の話題など、
「身近な自然の小さな発見」を
テーマに頑張ってます☆★
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断片雲【だんぺんうん】
俗称 蝶々雲・黒猪・こごり雲
国際通用名 fractus
略してfra
積雲・層雲見られる雲形
わぴちゃん流遭遇率・・・★★★★☆
雲が断片状になって流れる状態
強風によってちぎれた積雲や、
悪天時の低いところを舞うちぎれ雲などがある。
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断片雲は、文字通り、積雲や層雲が断片状になって流れるものを指します。
この断片雲には2種類あります。
1つは、高層雲や乱層雲の下を飛ぶちぎれ雲です。
これらは通常、灰色〜黒灰色の黒っぽい色をしています。
【写真1】乱層雲の下を舞うちぎれ雲(2009年3月6日山形県山形市)
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曇り空だったのに、黒い断片雲が
流れはじめた時は、雨が近いよ。 |
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そのため、これらの雲をいのししに例えて黒猪≪くろっちょ≫と呼んだり、
また、煮物のあとの醤油のにこごりをスプーンですくったような様子から、
こごり雲と呼ぶこともあります。他にも、片乱雲という呼び方もあります。
非常にまれに白いこともあります。
【写真2】雨上がりの空を飛ぶ灰色の断片雲(2005年8月18日・東京都練馬区)
【写真3】高層雲の下を飛ぶ白い断片雲 (2005年1月31日・東京都練馬区)
なお、この雲を、高層雲・乱層雲の
雲底に付随して現れる現象として考えた場合は
「ちぎれ雲」という副変種の分類になります。
しかし、雲底を飛ぶ1つ1つのちぎれ雲を1つの雲として扱うときは
「断片雲」という分類上の名前が与えられています。
また、これとは別に、冬型の気圧配置などで強い風と積雲対流が同時に発生すると、
積雲の雲片が風に流されて速いスピードで流れることがあります。
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青空をひらひらと舞う
白いチョウチョのように見えるので
蝶々雲と呼ばれます。 |
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【写真4】大空をひらひら舞う蝶々雲(2006年2月12日・栃木県宇都宮市)
【写真5】冬型の気圧配置にともなう断片積雲(2009年11月21日長野県長野市)
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青空を流れる断片積雲が
太陽の付近を通過すると
彩雲になることがあるよ! |
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【写真6】断片雲に出た彩雲(2009年4月26日・千葉県野田市)
また、夕暮れ時に、天頂付近を通過すると、
空の青さを透過するのか、青い雲となります。
【写真7】青白く輝く夕焼け雲(2008年11月29日・千葉県野田市)
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