☆わぴちゃんのブログ☆
草花・昆虫、雲の話題など、
「身近な自然の小さな発見」を
テーマに頑張ってます☆★
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乳房雲【にゅうぼううん】
別名 ちぶさ雲・マンマ・ママタス
国際通用名 mamma
略してmam
巻雲・巻積雲・高積雲・高層雲・層積雲・積乱雲見られる雲形
わぴちゃん流遭遇率・・・★★☆☆☆(2-3ヶ月に1回程度)
ふっくらとした雲のこぶがたくさんできる。
時に、大きく垂れ下がって
異様な光景になることも。
寒冷前線に伴うことが多い。 |
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【写真1】不気味な丸みのある雲のこぶ(2008年7月26日・千葉県野田市)
【写真2】空一面に発生した細かい乳房雲(2005年10月6日・千葉県野田市)
乳房雲は雲底にできるふっくらとした雲のこぶのことです。
ふっくらとした丸みのある雲のこぶを牛の乳房にたとえて名づけられました。
専門家の間では略称の「マンマ」で呼ばれることもあります。
また、外国では「羊の乳房雲」とも呼ばれています。
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日本では、地形等の関係で
なかなかきれいな乳房雲は出現しないよ |
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まれに高層雲などの穏やかな雲の雲底にも現れますが、
多くは積乱雲や雄大積雲に伴って発生します。
日本ではあまり顕著な乳房雲を見ることは難しいのですが、
海外では、まさに「巨乳」がたくさんぶら下がったような
かなり不気味なものも見られるようですね。
【写真3】夕方高積雲にできた乳房雲(2009年7月19日・千葉県野田市)
【写真4】高層雲に一列に並んだ小さな乳房雲(2005年8月31日・東京都練馬区)
ちなみに、アメリカでは、乳房雲は、
トルネードの前触れとして恐れられ、
「乳房雲が見えたらどこでもいいから小屋に逃げ込め!」
・・・と教えられることもあるそうです。
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「乳房雲は大雨の前触れ」という
観天望気のことわざがあるから気をつけてね |
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乳房雲は大気の状態が不安定なときや、
積乱雲に伴って見られることが多いので、
昔から、大雨の前兆として恐れられています。
ただ、乳房雲が出ている間は雨は降らず、
乳房雲が大きくなってパチッと弾けるか、もしくは、乳房雲が癒合して
空一面が一様にどんよりとしてくると雨が降りはじめます。
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下の【写真5】では、
乳房雲がどんどん大きくなりパチッと弾けて、
もやもやとした筋がのびています。
このもやもやは雨です。 |
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【写真5】乳房雲が弾け、もやもやとした雨筋が(2006年11月15日・茨城県坂東市)
雲底の気流が渦巻いているときや下降流になっているときに発生するため、
時には発達してろうと雲になることもあります。
【写真6】雲のこぶが渦巻いた(2009年7月19日千葉県野田市)
ちなみに、一応、巻雲や巻積雲など上空高いところにも乳房雲が発生しますが、
頻度としては稀な部類に入ります。
【写真7】巻積雲に乳房雲ができ唐草模様に。(2009年5月21日千葉県野田市)
【写真8】巻雲の雲底に出た乳房雲(2006年5月12日・千葉県野田市)
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