☆わぴちゃんのブログ☆
草花・昆虫、雲の話題など、
「身近な自然の小さな発見」を
テーマに頑張ってます☆★
|
|
扁平雲【へんぺいうん】
俗称 座り雲
国際通用名 humilis
略してhum
積雲で見られる雲形
わぴちゃん流遭遇率・・・★★★★☆
積雲の発生初期。コッペパンのように横に長く
雲頂はまだ盛り上がってきていない。
|
|
|
扁平雲または扁平積雲と呼ばれる雲は、
積雲の中でも発生直後のものを指します。
雲底も含め全体が白色で、雲頂はまだ盛り上がっておらず、
横に長い、名前の通り扁平な形をしています。
大気が安定な場合は、これ以上発達しませんが、
不安定な場合は、鉛直方向に発達して、並雲→雄大雲の過程を経て、
積乱雲に姿を変えることがあります。
【写真1】発生したての積雲の赤ちゃん(2004年5月25日東京都練馬区)
【写真2】雲頂はまだ平ら(2009年10月23日埼玉県越谷市)
【写真3】冬季の扁平雲(2007年12月7日茨城県坂東市)
|
大気がわりと安定している夏の早朝や
冬季に観測しやすい雲だよ。 |
|
晴れた日、日射によって地面付近が暖められると、
地面付近の空気がぷかぷかと風船のように上昇していきます。
その際、空気塊の中に含まれる水蒸気が、上空で凝結して、
小さな水の粒へと変化します。
この小さな水の粒が、まだ雲とは呼べないほどの
密度の状態のものを曇りバブルといい、
もやもやっとした感じに見えます。
曇りバブルが発達すると、積雲の初期段階、
扁平雲となります。
【写真4】曇りバブル(2006年2月25日栃木県都賀町)
【写真5】だいぶ扁平雲の形になってきた(2006年2月25日栃木県都賀町)
都内の方なら、夏の晴れて暑い日に、
環八通り・環七通りの上空に「環八雲・環七雲」と呼ばれる
扁平積雲を見ることができます。
【写真6】環七雲と思われる積雲の列(2004年8月20日東京都練馬区)
なお、積雲は発達過程で扁平雲・並雲・雄大雲と名前がついていますが、
次のように見分けることができます。
★扁平雲・・・コッペパンのような形。もくもく感はそれほどありません。
★並雲・・・キャベツのような形。もくもく感があり、扁平雲よりだいぶ大きいです。
★雄大雲・・・カリフラワーのような形。入道雲の典型がこれです。 |
|
|