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☆わぴちゃんのブログ☆
草花・昆虫、雲の話題など、
「身近な自然の小さな発見」を
テーマに頑張ってます☆★

山岳などの地形が関係してできる特殊な雲
地形性の雲(orographic cloud)とは?
このように、雲ができるしくみに、地形が大きく関係しているものを
総称して
地形性の雲(orographic cloud)と言います。
特に山岳地形が関係しているものは
山雲(mountain cloud)と呼び、
地形性の雲の多くがこの山雲に分類されるものです。

  地形性の雲は、発生する地域や
気象条件がある程度決まっているよ。

その地域特有の名前で
呼ばれているものも少なくないよ!

山岳があると、それが障害物となって風の流れが変わり、
さまざまなしくみで上昇気流が生まれ、雲がつくりだされます。

風が山を乗り越えたとき、その風下側で
風の流れが上下方向に波打つことがあります。
これを
山岳波(mountain wave)と言い、上に向く流れの部分に
対応して雲ができます。

山岳波がつくりだす雲の例として、
笠雲吊るし雲
ローター雲レンズ雲などがあります。

また、風が山にぶつかって、山を乗り越えるようにして吹くときは、
風上側の斜面を昇る風が雲をつくり、雨を降らせることがあります。
梅雨末期や台風、低気圧の発達などで、雲のもととなる水蒸気が
大量に流れ込んできた場合、
積乱雲が次から次へと発生し、
記録的な大雨になることもあります。

一方、峠を越えた先の風下側では、風が山を吹き降りる形となります。
風が山をくだる際、気温が上がり、空気も乾燥していき、
ふもとに到達する頃には「乾いた熱風」となります。
これが
フェーン現象(foehn phenomenon)で、
フェーン現象伴って発生する
レンズ雲ロール雲などを総称して
フェーン雲(foehn cloud)と呼ぶこともあります。

それから、山を乗り越えて、ふもとに到達した風が、
まるで水面を跳ねる石のように跳ねあがって、上昇することがあります。
跳ね水現象またはハイドロリックジャンプと呼びますが、
このときの上昇気流は、
吊るし雲ジャンプ雲ができる原因となります。

地形性の雲(orographic cloud)の種類一覧
地形が関係している雲のうち、
名前が付けられているものは以下のとおりです。

これらの名前は、 国際雲図帳に定められた
基本の10種や細分類とは別につけられたもので、
いわば「特別枠」のような扱いです。

もちろん、これら地形性の雲もすべて、
基本10種や細分類の分けかたに従った
分類法に当てはめることが可能です。

例えば、笠雲であれば、
高積雲または層積雲のレンズ雲(Ac len または Sc len)の一型、
山かつらであれば、層雲(St)の一型…という具合です。

名前のリンクをクリックすると、それぞれの雲の解説ページに飛びます。

名称/
英語名
俗称など
おもな特徴
笠雲
cap cloud
collar cloud
風枕
山が笠をかぶる
※1
山のてっぺんにできた笠のような雲。笠雲のかたちにはさまざまなバリエーションがある。
ヴェール雲
渦糸雲 笠雲の前段階。湿った気流の山越えでできる、とても薄っぺらい雲。何層も重なったり、風下側でかき乱されて複雑な形になることも。
吊るし雲
rotor cloud
風の伯爵夫人
翼雲

※1
山越え気流による雲。山を吹き降りてきた風が、ふもとでバウンドすると、再び上向きの流れとなり雲ができる。この雲はずっと同じ場所に留まり移動しない。
ジャンプ雲
跳ね水現象
ハイドロリックジャンプ
山越え気流による雲。山を吹き降りてきた風が、ふもとの空気塊にぶつかって跳ね返ると、上向きの流れとともに雲ができる。
雲海
cloud sea
雲の海 見晴らしの良い山頂等で、眼下に雲が敷き詰められて見える状態。
滝雲
clouds in the form
of fall
山の向こう側にある雲の一部が、稜線を乗り越えてきて、山肌を滝のようにくだっていく状態。
旗雲
banner cloud
山旗雲 山肌から旗のようにたなびく雲。山に強い風が吹きつける時、風下側に向かって発生する。
山かつら
boa
横雲
蛇雲
帯雲
鉢巻雲
腹巻雲
腰巻雲
山のまわりにできる層雲の一種で、横に細長い雲で、しばしば山肌にまとわりつくつる草のように見える。
※1 笠雲と吊るし雲は、形やメカニズムなどでさらに細かく分類されています。

  ヴェール雲は、国際雲図帳の
ベール雲(vel)とは別なものだよ

ここでは、こんがらがらないように、
初出と考えられる文献で仮称されている
「ヴェール雲」という表記を採用しているよ

【参考文献】
大井 正一, 1957 :
山雲の機構(3) (仮称ヴェール雲).天気, 4, 93-94







2017年2月3日最終更新
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