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現在の雲が、もともとちがう雲形から生まれた(変化した)場合に使われる概念

母雲(mother-clouds)とは?
雲の分類は世界気象機関(WMO)が刊行した、
国際雲図帳(INTERNATIONAL CLOUD ATLAS)を
もとにして行われています。国際雲図帳は初版刊行後、
何回か改訂があり、現在は2017年版が使われています。

現在の雲分類では、基本となる10種類の雲形を定め、
自然に発生するすべての雲は、必ずこのどれかに分類されます。
この基本となる10種類は、国際雲図帳では
類(genera)と呼びます。

雲は時間とともに刻々とその姿かたちを変えていきます。
なかにはその過程で、雲の種類そのものが変化することがあります。

例えば、もともと積雲だったけど、雲全体が崩れて層積雲に変わった
という具合に、基本10種(類)の単位で変わることも珍しくありません。

母雲(mother-clouds)は、それを表すための概念です。

雲の種類の変わりかたのちがいから、次の2つに分けられます。

名  称 国際名 意   味
発生母雲 genitus 雲の一部が成長してできた場合
変化母雲 mutatus 雲全体の性質が変化した場合
 発生母雲(genitus)について
発生母雲(genitus)は雲の一部が成長して、
別な種類の雲ができた場合、そのもとになった雲のことを言います。

つまり、
もとになる雲A雲)があって、
その一部が成長して別な種類の雲B雲)ができた場合、
もとになった雲(A雲)が発生母雲ということになります。

これを書き表わす場合は、
B雲は、A雲を発生母雲にしてできた雲』
となるようにします。

具体的には、B雲の名前(十種雲形+必要に応じて細分類)の後ろに
A雲を発生母雲にしてできた雲」という意味の単語をつなげる形をとります。

「A雲を発生母雲にしてできた雲」の単語は、
A雲の名前の語尾にgenitusをつけます。

 (例)積乱雲の上部が毛羽立って、そこからできた巻雲の場合

『この巻雲(Cirrus)積乱雲(cumulonimbus)
発生母雲(-genitus)にしてできた雲』

【表記方法】Cirrus cumulonimbogenitus 
【略号表記】Ci cbgen


※雲形に-genitusをつなげる場合、ラテン語の文法の関係で
つづりが多少変化するものもあります。

発生母雲として挙げられているのは次のとおりです。
 雲の種類 発生母雲 略号 意   味
Cirrus   cirrocumulogenitus Ci ccgen 巻積雲から発生した巻雲
altocumulogenitus Ci acgen 高積雲から発生した巻雲
cumulonimbogenitus Ci cbgen 積乱雲から発生した巻雲
Cirrostratus  cirrocumulogenitus Cs ccgen 巻積雲から発生した巻層雲
cumulonimbogenitus Cs cbgen 積乱雲から発生した巻層雲
Altocumulus  cumulogenitus Ac cugen 積雲から発生した高積雲
cumulonimbogenitus Ac cbgen 積乱雲から発生した高積雲
Altostratus  altocumulogenitus As acgen 高積雲から発生した高層雲
cumulonimbogenitus As cbgen 積乱雲から発生した高層雲
Nimbostratus  cumulogenitus Ns cugen 積雲から発生した乱層雲
cumulonimbogenitus Ns cbgen 積乱雲から発生した乱層雲
Stratocumulus altostratogenitus Sc asgen 高層雲から発生した層積雲
nimbostratogenitus Sc nsgen 乱層雲から発生した層積雲
cumulogenitus Sc cugen 積雲から発生した層積雲
cumulonimbogenitus Sc cbgen 積乱雲から発生した層積雲
Stratus  nimbostratogenitus St nsgen 乱層雲から発生した層雲
cumulogenitus St cugen 積雲から発生した層雲
cumulonimbogenitus St cbgen 積乱雲から発生した層雲
Cumulus altocumulogenitus Cu acgen 高積雲から発生した積雲
stratocumulogenitus Cu scgen 層積雲から発生した積雲
Cumulonimbus altocumulogenitus Cb acgen 高積雲から発生した積乱雲
altostratogenitus Cb asgen 高層雲から発生した積乱雲
nimbostratogenitus Cb nsgen 乱層雲から発生した積乱雲
stratocumulogenitus Cb scgen 層積雲から発生した積乱雲
cumulogenitus Cb cugen 積雲から発生した積乱雲
変化母雲(mutatus)について
変化母雲(mutatus)は雲全体(あるいはその大部分)の性質が変化して、
別な種類の雲になっていった場合、そのもとになった雲のことを言います。

つまり、
もとになる雲A'雲)があって、
全体の性質が変化して別な種類の雲B'雲)ができた場合、
もとになった雲(A'雲)が変化母雲ということになります。

これを書き表わす場合は、
B'雲は、A'雲を変化母雲にしてできた雲』
となるようにします。

具体的には、B'雲の名前(十種雲形+必要に応じて細分類)の後ろに
A'雲を変化母雲にしてできた雲」という意味の単語をつなげる形をとります。

「A'雲を変化母雲にしてできた雲」の単語は、
A'雲の名前の語尾にmutatusをつけます。

 (例)巻層雲全体が厚く変化してできた高層雲の場合

『この高層雲(Altostratus)巻層雲(Cirrostratus)
変化母雲(-mutatus)にしてできた雲』

【表記方法】Altostratus cirrostratomutatus
【略号表記】As csmut


※雲形に-mutatusをつなげる場合、ラテン語の文法の関係で
つづりが多少変化するものもあります。

変化母雲として挙げられているのは次のとおりです。
 雲の種類 発生母雲 略号 意   味
Cirrus cirrostratomutatus Ci csmut 巻層雲から変化した巻雲
Cirrocumulus cirromutatus Cc cimut 巻雲から変化した巻積雲
cirrostratomutatus Cc csmut 巻層雲から変化した巻積雲
altocumulomutatus Cc acmut 高積雲から変化した巻積雲
Cirrostratus cirromutatus Cs cimut 巻雲から変化した巻層雲
cirrocumulomutatus Cs ccmut 巻積雲から変化した巻層雲
altostratomutatus Cs asmut 高層雲から変化した巻層雲
Altocumulus cirrocumulomutatus Ac ccmut 巻積雲から変化した高積雲
altostratomutatus Ac asmut 高層雲から変化した高積雲
nimbostratomutatus Ac nsmut 乱層雲から変化した高積雲
stratocumulomutatus Ac scmut 層積雲から変化した高積雲
Altostratus cirrostratomutatus As csmut 巻層雲から変化した高層雲
nimbostratomutatus As nsmut 乱層雲から変化した高層雲
Nimbostratus altocumulomutatus Ns acmut 高積雲から変化した乱層雲
altostratomutatus Ns asmut 高層雲から変化した乱層雲
stratocumulomutatus Ns scmut 層積雲から変化した乱層雲
Stratocumulus altocumulomutatus Sc acmut 高積雲から変化した層積雲
nimbostratomutatus Sc nsmut 乱層雲から変化した層積雲
stratomutatus Sc stmut 層雲から変化した層積雲
Stratus stratocumulomutatus St scmut 層積雲から変化した層雲
Cumulus stratocumulomutatus Cu scmut 層積雲から変化した積雲
stratomutatus Cu stmut 層雲から変化した積雲
Cumulonimbus cumulomutatus Cb cumut 積雲から変化した積乱雲
 2022年4月4日最終更新

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