☆わぴちゃんのブログ☆
草花・昆虫、雲の話題など、
「身近な自然の小さな発見」を
テーマに頑張ってます☆★
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霜(しも)
別名霜衣(しもごろも)/霜畳(しもだたみ)
英名:frost/hoar frost
わぴちゃん流遭遇率・・・★★★★★(冬季限定)
大気中の水蒸気が植物や土、建物など
さまざまなものに凍りついて
微細な氷の結晶を形成するもの。 |
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大気中の水蒸気が、植物や枯れ草、土、建物など
さまざまなものに凍りついたものを霜(frost/hoar frost)と言います。
【写真1】草の葉についたざらめのような霜(2009年1月16日茨城県大子町)
朝の最低気温が4℃以下になると、霜が降りる可能性があります。
そして、そのシーズンに初めて観測した霜を初霜(first frost)と呼びます。
反対に、そのシーズン最後の霜を終霜(last frost)と言います。
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例年よりも早い時期(秋)、または
遅い時期(晩春)に予想される場合、
気象庁から霜注意報が発表されるよ。
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【写真2】霜に包まれたアリアケスミレの花(2009年12月2日茨城県坂東市)
【写真3】カナムグラの春の芽吹きに降りた霜(2011年3月27日茨城県下妻市)
霜は、枯れたわらや草の葉につきやすい傾向があります。
ただ、条件が良ければ、石ころや人工物など、特にものを選ばずつきます。
いずれも、小さな氷の結晶たくさんついて、
白っぽく衣をまとったように見えることから
霜衣(しもごろも)とも呼ばれます。
【写真4】朽木に降りた霜(2009年12月8日茨城県坂東市)
【写真5】道路わきのポールについた霜(2011年2月13日茨城県下妻市)
霜の結晶はルーペを使わないと観察しづらいですが、
その時の気温や湿度によって実に多種多様です。
また、同じエリア内でも、何種類かの霜の結晶が
混在していることも少なくありません。
霜の結晶型のそれぞれの特徴については、以下の表のリンク先をご覧ください。
☆霜の結晶分類について☆ |
針型 |
結晶の先が鋭く尖っている結晶。
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杯型・角柱型 |
杯型は、もっともポピュラーな霜の結晶型。
根元が細くワイングラスや杯を連想させる形をしている。
角柱型は根元から先端までほぼ同じ太さの結晶。
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角板型 |
六角形の扁平な結晶。1つの大きな角板だったり、複数の角板の集合体だったりと、バリエーションがある。 |
羽毛型 |
鳥の羽根のような緻密な模様を呈する扁平な結晶。 |
六花型 |
気温が低い時に見られるもので、雪の結晶や梅の花を連想させるような形をしている。 |
その他 |
上記5つの基本の結晶型のどれにも当てはまらないもの。 |
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雪の結晶を「六つの花」と言うのに対して、
霜の結晶を「三つの花」と言うんだよ |
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【写真6】雪の結晶にように美しく発達した霜(2011年1月31日茨城県坂東市)
【写真7】最もポピュラーな杯状結晶の霜(2011年12月25日栃木県真岡市)
霜が顕著に発生するのは、晩秋〜初冬にかけてと雨あがりです。
それ以外は空気が乾燥することが多く、
霜の材料となる水蒸気が少なくて、
冷え込んでも霜があまり降りないこともあります。
農耕地では、畑一面に霜が降りて真っ白になることがあります。
まるで、霜でできた畳のように見えることから、
霜畳(しもだたみ)と呼ばれます。
【写真8】畑一面真っ白になった(2010年11月16日茨城県境町)
【写真9】霜畳を構成する土に降りた霜(2009年12月18日茨城県坂東市)
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車のフロントガラスにつくものは、
メカニズムは霜と同じだよ。
だけど、通常は窓霜として区別して呼ぶよ。
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また、積雪面や氷の縁に霜がつくこともあります。
積雪面の表面にできる霜は、
特に表面霜(surface hoar)と呼ばれます。
表面霜の上にさらに積雪の層ができると、
なだれが発生しやすくなる場合があるため、
これは防災上重視されています。
【写真10】積雪面に降りた霜(2010年12月31日栃木県黒磯市)
氷の縁につく霜は、氷が張るような場所は霜の材料となる水分も多いため、
時にすだれのように長く霜の結晶が発達することもあります。
【写真11】氷の縁に発達した霜の結晶(2009年1月16日茨城県大子町)
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2013年1月24日最終更新 |
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