トップページ身近な気象写真図鑑霜(frost)霜の結晶(5) 六花型(snow crystal)

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☆わぴちゃんのブログ☆
草花・昆虫、雲の話題など、
「身近な自然の小さな発見」を
テーマに頑張ってます☆★


霜の結晶  (5)六花型

別名三つの花
英名:snow crystal
  (※雪の結晶分類の英名に準じてます)

わぴちゃん流遭遇率・・・☆☆☆☆☆(冬季限定)


霜の結晶のうち、まるで雪の結晶を
連想させる形に成長したもの。
気温が低い時に稀に見られる。
このページはわぴちゃん独自の
観察・研究成果も含みます。
記事の引用は他ページ同様
ご自由にしてくださって構いませんが、
「周知の事実」とは限りませんので、
執筆の際にはご注意ください。
冬に、草木につく霜(frost/hoar frost)
拡大して結晶を観察すると、
実にさまざまな形を呈しているのが分かります。

これらの霜の結晶の形は、雪の結晶と異なり、
あまり研究がなされていないこともあり、
分類の方法は、しっかりと確立されていないように思います。

そこで、このサイトでは、わぴちゃんの独自分類になりますが、
2008年から2011年にかけて、さまざまな霜を観察した結果から、
大きく以下の5つのパターンに分類して紹介したいと思います。

(1)針型
(2)角柱型・杯型
(3)角板型
(4)羽毛型
(5)六花型
(6)その他

上記の分類は、学術的な研究が進んでいる
雪の結晶分類を踏襲しています。

そのうち、このページでは、
(5)六花型について取り扱います。

六花とは、雪の結晶の別名です。
このタイプの霜は、まるで雪の結晶を
連想させる形に成長したものを指します。


【写真1】葉を表面を覆うように発達した結晶(2011年1月7日栃木県小山市)



【写真2】枯れ草の茎にできた「六花型」の霜(2011年1月14日茨城県坂東市)




【写真3】雪の結晶を半分にしたような形の結晶(2011年1月14日茨城県坂東市)



【写真4】かなり複雑に発達した霜の結晶(2010年1月31日茨城県坂東市)

気温がとても低い朝に限られ、
滅多に遭遇できない稀な結晶タイプです。


雪の結晶の場合、空中に浮かぶ微細なチリを核にできるため、
360度全方向に結晶が発達して、概ね均整のとれた形になります。

しかし、霜の結晶は、枯れ草などにつくので、
360度全方向に結晶が成長できることは稀で、
半分の180度程度にとどまることが多いです。

また、地面付近の水蒸気量や気温の分布は、
草の生え方や土壌によってきわめて複雑であるため、
左右非対称な形になることも多いです。


日本では古くから、雪の結晶を
「六つの花」と言うのに対し、
霜の結晶は「三つの花」と呼ばれるよ。

「六花型」の霜の結晶は、
雪の結晶に比べるとはるかに大きいもので、
肉眼でも構造がはっきりと分かります。

また、その時の条件によって、多彩な形状・模様を示します。
例え、1本の同じ枯れ枝についていた結晶でも、
1つとてまったく同じ形・模様のものはないくらいです。

草の葉や枯れ枝などに、
まるでかさぶたのような霜を見つけたら
もしかしたら、
「六花型」の結晶かもしれないよ。


【写真5】六花型の霜ができている様子(2010年1月16日茨城県坂東市)


【写真6】落ち葉の上にできた。1目盛り=1mm。(2012年1月6日栃木県栃木市)


2012年1月7日最終更新
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