☆わぴちゃんのブログ☆
草花・昆虫、雲の話題など、
「身近な自然の小さな発見」を
テーマに頑張ってます☆★
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内がさ【うちがさ】
別名22度ハロ・かさ・おかさ・日暈
英名 22-degree halo
わぴちゃん流遭遇率・・・★★★★☆
視半径22度のところで、
太陽を囲むようにできる白っぽい円
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巻層雲(Cs)などのうすい雲が広がっていると、
太陽の周りに輪っかのようなものや、弧、虹模様が見えることがあります。
これが俗にカサまたはハロ(halo)と呼ばれる光学現象です。
その中でも、出現頻度が高く、よく見られるのが内がさです。
内がさは、太陽の視半径22度のところをぐるっと1周するハロで、
内がさの出た空を「太陽が暈をかぶる」等と表現します。
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「太陽が暈をかぶると雨」という
ことわざがあるよ。 |
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【写真1】22度ハロ。魚眼レンズがほしい。(2009年3月29日千葉県佐倉市)
【写真2】22度ハロ(2009年5月21日千葉県野田市)
【写真3】22度ハロ(2009年3月28日埼玉県幸手市)
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「内がさ」が部分的に出現したものは
破れ笠(やぶれがさ)と呼ぶ事もあるよ。 |
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【写真4】薄い破れ笠(2006年7月7日東京都港区)
多くは、巻層雲(Cs)にともなって発生しますが、
時に、巻雲(Ci)にともなってできる事もあります。
その場合、巻雲が全天を覆うことは少ないので、
多くの場合は、破れ笠となります。
【写真5】巻雲による虹色分光の強い22度ハロ(2006年9月25日千葉県野田市)
【写真6】カサの一部だけが見えた「破れ笠」(2004年6月2日・東京都練馬区)
ハロは、太陽の光が氷晶と呼ばれる、
小さな氷の粒によって屈折を起こしたものです。
そのため、雲が氷の粒でなければ太陽がカサをかぶることはありません。
氷の粒でできた雲は氷晶雲≪ひょうしょううん≫と呼ばれています。
完全な氷晶雲は、巻雲(Ci)・巻層雲(Cs)・巻積雲(Cc)の3種類です。
つまり、太陽がカサをかぶっているときは
必ず巻雲(Ci)・巻層雲(Cs)・巻積雲(Cc)のいずれかが空を覆っていることになります。
この3種類の雲のうち、巻積雲(Cc)はボコボコとしているため、
はっきりとしたカサになることは少ないようです。
カサにはいろいろな種類があるのですが、内がさが出現頻度が最も高いです。
時に、内がさに接するように、幻日や上端接弧等のハロが見られます。
【写真7】内がさとともに発生した幻日(2008年11月23日千葉県野田市)
【写真8】内がさに接するようにでた上端接弧(2005年1月25日東京都練馬区)
条件が揃うと、夜にも暈を見ることができます。
その場合、月の周りに輪ができ、それを月がさと言います。
月がさについては、こちらをご覧ください。
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