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☆わぴちゃんのブログ☆
草花・昆虫、雲の話題など、
「身近な自然の小さな発見」を
テーマに頑張ってます☆★


氷瀑 【ひょうばく】
関連する
大気現象記号
結 氷
滝が凍りつく現象。大規模なものは各地で有名な観光スポットになっている。

別名等 凍瀧(いてたき)・氷柱群など
英 名 ice cascade

わぴちゃん流
遭遇率
※冬季のみ
おもな
出現条件
厳冬期の滝、沢沿いなど。
景勝地として整備されている場所も多い。
関連する
現象など
飛沫氷柱・着氷 つらら 氷筍
注意事項 観察時は凍結によるスリップに注意
滝が凍りつく現象を氷瀑(ひょうばく)と言います。
厳しい冷え込みが何日も続かないと、なかなか見られない現象で、
暖冬のときは、全面結氷に至らず、部分的な結氷で終わってしまうこともあります。

滝のことを瀑布(ばくふ)ともいうんだ。
氷瀑の瀑は瀑布、
つまり滝と言う意味があるよ。


小規模な氷瀑

氷瀑のうち、小規模なものは、
冬季に沢沿いを歩いているとわりとよく見ることができます。

この手の小さな氷瀑は、滝とは呼べないくらいの水量で
水がしみ出る程度の場所でも、わりと大きく発達することがあります。

ふつう、いくつもの大きな氷柱が
岩壁や斜面にぶらさがっているような姿をしています。
ときに、これらの氷柱が融合しあって、
大きな細長い氷の塊になることもあります。


【写真1】渓谷のわきにできた氷瀑(2013年2月3日岩手県一関市)


【写真2】林道わきの小規模な氷瀑(2013年2月28日茨城県桜川市)


大規模な氷瀑/著名な氷瀑

著名な滝や、大規模なものは、観光スポットとして、
シーズンには自治体を挙げて盛り上げているようなところもあります。

そのような場所では、自治体や観光協会のホームページなどで、
滝の状況をリアルタイムで情報発信しているところも多いので、
氷瀑の撮影をするときは参考にするといいです。

以下は、氷瀑で有名なスポットの一つである、袋田の滝で撮影したものです。
同日朝、久慈川ではシガが発生しており、取材日も−10℃に迫る厳しい寒さでした。


氷瀑を観察するときは、
冬の山道を歩くときと同じ装備をして、
足元にはじゅうぶん気をつけてね。



【写真3】袋田の滝の氷ばく(2009年1月16日茨城県大子町)

滝からの水しぶきがかかるため、氷瀑の周囲をていねいに観察すると、
いろいろな氷の現象が複雑に組み合わされているのが分かります。

しぶきが凍りつく飛沫着氷や、そこから垂れ下がる飛沫氷柱
岩壁に滴る水が徐々に凍ってできる氷筍などが見いだせます。



【写真4】氷瀑の周囲。飛沫着氷+飛沫氷柱(2009年1月16日茨城県大子町)


【写真5】氷瀑の周辺。氷筍が発達している(2008年1月16日茨城県大子町)

2013年9月21日最終更新
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