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トップページ天気のはなし気象図鑑(雪氷現象)
   
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雪氷現象とは何か
大気現象は大きく次の4つに分けられます。
おもに関係するもの おもな現象の例
大気水象
hydrometeors
雪氷現象、降水現象、
霧、露 など
大気光象
photometeors
ハロ、光環、彩雲、
虹、薄明光線 など
大気じん象
lithometeors
ちりやほこりなど
乾燥した微粒子
煙霧、黄砂、風じん、
降灰、じん旋風 など
大気電気象
electrometeors
大気中の電気 雷、エルモ火 など

そのうち空気中の水のふるまいによって起こる現象を
まとめて大気水象(hydrometeors)と言います。

これらのうち、雪や氷に関する現象をまとめて
雪氷現象といいます。
また雪氷現象が関係する気象災害をまとめて
雪氷災害といいます。

そしてこれらの雪氷現象について研究する学問分野が
雪氷学です。

雪やあられ、ひょうなど、
氷(固体)が降ってくる状態のことは、
まとめて
降水現象ともいうよ
雪氷現象を分類カテゴリ別に調べる
雪氷現象はとても種類が多いので、
ここではいくつかのグループに分けて紹介しています。
調べたい項目のリンクをクリックするとそれぞれの解説ページに飛びます。

霜に関する現象
霜の結晶型、窓霜、表面霜、フロストフラワー など
霜柱に関する現象
霜柱、アイスレンズ、凍上巨大な霜柱 など

※作成中(旧ページはこちら
氷に関する現象
窓氷、氷瀑、凍露、つらら、逆さつらら
氷筍、アイスサークル、路面凍結、飛沫着氷、シガ など
着氷に関する現象
樹霜、樹氷、粗氷、雨氷 など
雪に関する現象
冠雪、着雪、雪ひも、雪まくり、巻き垂れ、雪えくぼ
スカブラ、雪庇、吹きだまり、雪形、根曲り など

※作成中(旧ページはこちら
雪、あられなどの降水現象はこちら
雪氷現象に関する記号
雪氷現象とそれに関係する記号を紹介します。
これらの記号は、
世界気象機関(WMO)国際雲図帳2017年版と、
気象庁(日本)地上気象観測指針に掲載されています。

ただし現象の種類によっては、
国際雲図帳(WMO)地上観測指針(気象庁)とで、
記号や意味に以下のようなちがいが見られるので、利用の際は注意が必要です。

「あおぞら☆めいと」では、
樹霜、樹氷、粗氷、雨氷を、
国際雲図帳2017に
あわせる形にしているよ
詳しくはこちらを見てね

国際雲図帳(WMO)だけに載っている記号
(総称) advection hoar frost
地上気象観測指針(気象庁)だけに載っている記号
ふぶき 樹霜 霜柱 積雪 結氷
国際雲図帳と地上気象観測指針で異なる記号
 WMO
気象庁
凍露 霧氷
 WMO
気象庁
樹霜 樹氷 粗氷


 記  号  和名/
国際名
 
説     明
気象庁  WMO
氷霧
ice fog
微細な氷晶が漂って著しく見通しが悪くなった状態
地ふぶき
drifting and
blowing snow
地面の雪が風で巻き上げられた状態。目線の高さの見通しによって「高い地ふぶき」と「低い地ふぶき」に分けられる。
低い地ふぶき
drifting snow
地面に積もった雪が風で巻き上げられる。目線の高さの見通しに影響はない。
高い地ふぶき
blowing snow
地面に積もった雪が風で高く巻き上げられ、見通しが非常に悪くなる。
ふぶき
snow storm
「高い地ふぶき」が発生し、さらに雪が降っている状態
凍露
white dew
朝露が凍結してできた氷の粒
(総称)
hoar frost
大気中の水蒸気が昇華してできた氷の結晶の総称。hoar frost properとadvection hoar frostの2つのタイプがある

hoar frost/
hoar frost proper
大気中の水蒸気が昇華してできた氷の結晶で、主に地面付近にできたもの
移流による霜
advection hoar frost
温泉の湯気など、暖かく湿った空気が流れこむ場所で成長した霜の結晶。
霧氷
rime/
fog deposit
樹霜、樹氷、粗氷の3つを総称したもの
樹霜
soft rime/
air hoar
大気中の水蒸気が昇華してできた氷の結晶で、樹木など高いところに凍りついたもの
樹氷
hard rime
過冷却状態の雲粒や霧粒が凍りついてできる、白くてもろい氷で、しばしば「エビのしっぽ」のような形になる
粗氷
clear ice
過冷却状態の雲粒や霧粒が凍りついてできる半透明~透明のかたい氷
雨氷
glaze
過冷却状態の雨粒が凍りついてできる透明のかたい氷。つららがよく垂れ下がる
霜柱
ice columns
土の中の水分が凍ってできたもので、地表に現れる数cm程度の針状の氷の束。
 - 積雪
snow coverage
雪などの固形降水が、
地面の半分以上を覆った状態。
 - 結氷
freezing
冷え込みによって
屋外にある水面が凍りつくこと
雪、あられなどの降水現象はこちら
雪氷現象と天気との関係
雲の種類や量、風、降水、大気現象、視程など、
気象観測によって得られるさまざまな要素。
これらをもとにして大気の状態を総合的に判定したものが天気です。

降水現象として挙げられるさまざまな大気現象は、
天気の種類を決めるための判材料のひとつに過ぎません。

天気の分類にはいくつか考え方がありますが、以下の3つが代表的です。

主な用途や特徴 種類数
気象庁天気種類表 現場で使いやすいよう15種類に厳選 15
日本式天気記号 ラジオの気象通報用に特化。
日本では一般でも広く使われる
21
国際式天気記号 国際基準の地上気象観測に
基づき天気を細かく記録
100

国内で主に使われるのは気象庁天気種類表と
日本式天気記号による天気の表記です。
ただ両者は天気の定義に若干のちがいがありますので、注意が必要です。

以下、降水現象と天気の関係を示します。
なお国際式天気記号については、こちら
(※作成中)をご覧ください。

気象庁天気種類表
No. 記 号 天 気 解 説
7 地ふぶき 高い地ふぶきがあり、視程1km未満
雪、あられなどの降水現象はこちら

日本式天気記号 
記 号 天 気  解 説
地ふぶき 積雪が風で巻き上げられ、視程1km未満
雪、あられなどの降水現象はこちら
 2024年2月29日最終更新

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