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☆わぴちゃんのブログ☆
草花・昆虫、雲の話題など、
「身近な自然の小さな発見」を
テーマに頑張ってます☆★


雨氷(うひょう)

別名着氷(広義)
国際通用名:glaze/glaze ice
わぴちゃん流遭遇率・・・☆☆☆☆☆(冬季限定)


過冷却な状態の雨粒が、
樹木など地物についた瞬間に凍りつく。
木の枝や電線などが透明な氷で
コーティングされたようになる。

大気中の水蒸気、霧粒、雨粒が、建物や樹木、飛行機などに
凍りつく現象をまとめて
着氷(ちゃくひょう)と言います。

着氷には「樹霜」「樹氷」「粗氷」「雨氷」の4種類があり、
雨氷はその1つです。このページでは、着氷のうち、雨氷を紹介し、
他の3つは別枠で紹介します。

水は0℃になっても凍らずに液体として存在することがあり、
それを
過冷却と言います。
過冷却の状態にある水はとても不安定で
わずかな刺激で瞬間的に凍りつきます。

上空の気温の分布によっては、雨粒が過冷却な状態で落ちてくることがあり、
これを
着氷性の雨(Freezing rain)または着氷性降水と言います。

この着氷性の雨が降ると、雨粒が樹木や建物、
地面などに当たった瞬間、その刺激で凍りつきます。
そして、それが積み重なると、木の枝や電線、建物などが、
透明の氷でコーティングされたような状態となります。
これを
雨氷(glaze)と言います。


現象としては美しいものですが、激しい場合は、
重みで電線が切れたり、鉄塔が壊れたり
、また、樹がなぎ倒されたりと、
被害が発生することも多いです。また、道路に雨氷が発生すると、
非状に滑りやすくなります。

そのことから、防災上注意が必要な現象でもあり、
雨氷などの着氷現象が発生する恐れがある場合は、
気象庁から
着氷注意報が発令されます。
ただし、着氷注意報は、雨氷以外の着氷もひっくるめて対象としています。


北米では、着氷性の雨のことを
アイスストーム(ice storm)と言うよ。



【写真1】木々が重みで垂れ下がっていた(2010年2月13日山梨県山中湖村)


雨氷は、遠めにみると、木々が白く見えるだけで、他の着氷現象や
樹に雪が積もった状態と見分けが付きにくいですが、
近づいてみると、木の枝などが透明な硬い氷で
コーティングされているのが分かります。

また、雨氷に伴ってつららが発生することもありますが、
この場合のつららは、行儀よく並んでいて、
また先も尖っておらずやさしい感じがします。



【写真2】雨氷(2010年2月13日山梨県山中湖村)


【写真3】ツララができるが先は尖らない(2010年2月13日山梨県道志村)


【写真4】松についた雨氷。バリバリしていた(2010年2月13日山梨県道志村)


【写真5】電線についた雨氷(2010年2月13日山梨県山中湖村)


【写真6】雨氷がはがれつつあるもの(2010年2月13日山梨県山中湖村)




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