☆わぴちゃんのブログ☆
草花・昆虫、雲の話題など、
「身近な自然の小さな発見」を
テーマに頑張ってます☆★ |
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白虹【しろにじ/はっこう】
別名 霧虹(きりにじ)/雲虹(くもにじ)
英名 white bow
fog bow(※霧が成因の場合)
cloud bow(※雲を俯瞰したときに見えた場合)
わぴちゃん流遭遇率・・・☆☆☆☆☆
霧が消散傾向のとき、太陽と反対側の
方角に見える白い虹のアーチ。
霧粒や雲粒など微細な水滴によって発生する
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早朝、あたり一面深い霧に包まれていたのが次第に晴れてきて、
太陽の光が差し込んだ時、太陽と反対側の空に
白い光のアーチが見えることがあります。
これを白虹(white bow)と言い、
「しろにじ」または「はっこう」と呼びます。
白虹の発生メカニズムは虹と同じです。
ただし、虹は太陽と反対側で降っている雨粒によってできるのに対し、
白虹は、太陽と反対側にある霧粒や雲粒によって発生します。
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白虹のうち、霧によって
発生したものを霧虹(fog bow)、
また飛行機等高い位置から
雲を俯瞰したときに見えるものを
雲虹(cloud bow)と呼んで
区別することもあるよ。
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霧粒や雲粒は雨粒と比べるとはるかに小さいので、
あまり光の波長ごとに分光せず、結果として白っぽい虹になります。
【写真1】早朝の朝霧に出た霧虹(2010年11月5日・茨城県坂東市)
【写真2】早朝の空に出た雲虹(2012年3月1日・千葉県野田市)
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白一色で地味な現象だけど、
普通の虹によりもはるかに珍しい現象だよ。
早朝に霧が晴れてきて太陽が出てきた時に
狙ってみよう!
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■車の前照灯による白虹(霧虹)
白虹も人工的な要因で発生することがあります。
それは、霧が出ている場所に、
太陽のかわりとなるような人工的な光源で照らしたときです。
夜間に光源から少し離れた位置に、光源を背にして立てば、
白い虹のアーチを確認することができます。
また、夜間の濃霧時に、車のライトによっても発生します。
ただし、それでも、街明かりのない場所であることが前提で、
霧粒の形・大きさや光の当たり具合の条件が
良くないとはっきり見えない場合もあり、
やはりレアな現象であるのにはかわりありません。
【写真3】人工光による白虹(2010年11月1日・茨城県坂東市)
【写真4】同じく霧によってできた白虹(2010年11月1日・茨城県坂東市)
■ミストシャワーのミストにできる白虹(霧虹)
また、近年ヒートアイランド対策として
普及しつつあるミストシャワーは、
ミストが肌に触れても濡れたと感じないくらいの
極小の水滴を人工的に生成しています。
そのため、このミストに太陽の光が当たると
霧虹と同様の白い虹ができます。
今後、家庭用のミストシャワーが普及すると、
白い虹も簡単に作れるようになるかもしれませんね。
【写真5】同じく霧によってできた白虹(2012年8月19日・栃木県下野市)
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晴れた日に、ミストシャワーの
白い霧が充満している場所で
霧虹を探してみよう! |
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2012年10月20日最終更新 |
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