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☆わぴちゃんのブログ☆
草花・昆虫、雲の話題など、
「身近な自然の小さな発見」を
テーマに頑張ってます☆★
虹【にじ】

別名主虹
英名 primary rainbow/single rainbow
   rainbow
(※広義)

わぴちゃん流遭遇率・・・★★★☆☆


雨あがり、太陽と反対側の空にできる、
色鮮やかな光のアーチ。
外側が赤、内側が紫色。
虹(rainbow)は、その美しさから
古代文化では「天国への架け橋」と言われています。
一般によく見られる1本のアーチ状の虹は
気象学的には
主虹(primary rainbow)と呼ばれています。

主虹は外側が赤、内側が紫色で、その間に色のグラデーションができ、
その色の数は日本では七色と言われています。
虹の色は外側から
「赤・オレンジ・黄色・緑・青・藍色・紫色」

というのは有名ですね。


国によって虹の色の考え方はちがうよ。
例えば、アメリカ・イギリスでは6色、
ドイツでは5色、アフリカにいたっては2〜3色。
みんなは虹の色はいくつに見えるかな?

虹は、雨上がり、夕方、東の空にまだ雨雲が残っているときに
西側から太陽が顔を出すと、
太陽と反対側の雨雲側の空に見ることができます。

もっとも出現しやすいパターンとしては、ザーッと降って急に晴れる
夏の積乱雲に伴う夕立のあとです。


【写真1】夕立のあとの虹(2010年8月30日・栃木県日光市)



【写真2】虹の根もと(2010年8月30日・栃木県日光市)

虹のメカニズムを紹介します。

雨粒が落下しているところに反対側から太陽の光が差し込むと、
雨粒の中を光が通り抜ける際に、2回の屈折(光が曲がること)と、
1回の反射(光がはね返ること)が発生します。
それで、光は色ごとに波長が異なるのですが、
屈折する際に、その波長のわずかな違いによって
曲がる角度が異なるため、光が色ごとに分かれます。

これを分光といい、色ごとに分光した光が私たちの目に届くことによって
虹として認識することができます。



写真2のように虹の根元が見える場合、
よく虹の根元には宝物が埋まっているという夢のある話を聞きますね。

しかし、上記のように光の角度と位置関係がきっちりと決まっているため、
残念ながら、虹にはどう頑張っても近づくことはできません。
虹に向かって進むと、虹は一定の距離を保って逃げていき、
最終的には雨粒と光との位置関係がずれて見えなくなってしまいます。


なお、虹は夕方だけではなく、早朝に発生することがあり、
それを
朝虹といいます。メカニズムは夕方の虹とまったく同じで、
東にある太陽と反対側の西側の空に雨雲があり、
その雨粒によって引き起こされます。

そのため、朝虹は西の空に、夕方の虹は東の空に見ることとなります。
いずれにせよ、必ず太陽と反対側に出現します。


【写真3】列車の車窓から見た朝虹(2012年9月2日静岡県沼津市)


一般に天気は西から東へと変化するよ。
朝に虹が出るということは、朝日の反対側の
西の空で雨が降っているの。
だから、観天望気では
「朝虹は雨」と言われているよ。


また、その外側に外側が紫、内側が赤の虹が見えることがあり、
それを
副虹(secondary rainbow)と言います。
副虹については別項で扱いたいと思います。

なお、主虹だけが出た1本の虹を
single rainbow
主虹と副虹が同時に出た2本の虹を
double rainbowと表現することもあります。


【写真4】副虹も出て、二重になっている(2009年7月27日茨城県五霞町)


また、雨粒ではなくても、雨粒と同じくらいの水の粒がたくさんあって、
そこに太陽の光が当たれば虹が出現します。
噴水のところに出る虹や太陽を背にしてホースで散水した時に
出現する虹がそれに該当します。


【写真5】公園の噴水に出た虹(2007年5月4日茨城県古河市)

2012年10月20日最終更新
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