☆わぴちゃんのブログ☆
草花・昆虫、雲の話題など、
「身近な自然の小さな発見」を
テーマに頑張ってます☆★
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彩雲【さいうん】
別名慶雲・景雲・五雲・紫雲・瑞雲など
英名 iridescent cloud
わぴちゃん流遭遇率・・・★★★☆☆
太陽の近くの雲が赤やピンク、
青、緑、紫等の虹色模様に色づく。 |
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太陽の近くにある雲が赤や橙色、ピンク、青、紫、緑等、
虹色に色づいて見える現象を彩雲(iridescent cloud)と言います。
次のような雲でよく見られます。
■冬季、冬型の気圧配置時の断片積雲
■層状に広がった巻積雲や高積雲
■高積雲や層積雲、積雲などの雲の縁
【写真1】断片雲にできた彩雲(2009年4月26日・千葉県野田市)
【写真2】層状高積雲にできた彩雲(2012年6月30日・長野県野沢温泉村)
【写真3】波状巻積雲にできた彩雲(2009年8月15日群馬県沼田市)
色づきかたは、その時々の雲の形状や
太陽の当たり方によりさまざまで、
さまざまな色が入り混じって見えます。
また、ある瞬間は緑色がはっきりしていたのに、
次の瞬間にはピンク色がメインになっていたなど
色合いの変化がきわめて早いのも特徴です。
【写真4】瞬間的に紫〜青色系が強く出た(2013年2月3日・宮城県栗原市)
彩雲は、日光環や虹のように、場所が固定されたり
くっきりと弧状に出現することはありません。
虹模様のグラデーションも通常は不明瞭です。
ただ、比較的雲粒の粒子が揃っている場合は、
虹模様のグラデーションがそこそこ明瞭になって
日光環と彩雲の中間のような姿になることもあります。
【写真5】比較的虹模様が明瞭な彩雲(2008年3月6日 茨城県五霞町)
五色に輝くその姿は、昔から吉事の前触れとして拝められていました。
そのため、彩雲には「景雲(けいうん)」「慶雲(けいうん)」
「紫雲(しうん)」「瑞雲(ずいうん)」「五雲(ごうん)」という別名があり、
おめでたい漢字があてられています。
過去に、そのおめでたさにあやかろうと、
彩雲が出たのを期に、元号を変えたこともあるようです。
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科学的根拠はなく、気持ちの問題だけど、
彩雲は昔から吉事の前触れとされるよ。 |
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■彩雲観察時の注意事項
彩雲はとても美しい現象ですが、
太陽の近くにできるため、
観察時は目を傷めないよう注意が必要です。
日食のような特別な道具は必要ありませんが、
手や建物などで太陽を隠し、
太陽を直視しないように気をつけてください。
また、日差しが強くまぶしい時は、
長時間連続して観察すると目が疲れる原因となります。
その場合は、観察と休憩を繰り返して、
1回あたりの観察時間を長くても1分以内とすると良いです。
もし、観察中に目の疲れを感じたら、すぐに中断して
木陰などの暗い場所で目を休めるようにしてください。
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早朝や夕方など、あまり太陽が
まぶしくない時間帯の観察がおススメだよ。
あと、月の周りにできる彩雲は
まぶしくないから観察しやすいよ |
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サングラスなどの遮光グッズによる観察も有効ですが、
色つきサングラスを使う場合は注意が必要です。
目に入る光の量が少なくなる分瞳孔が開いて、
目の奥へとダイレクトに紫外線が入りこむため
かえって目を傷める原因となるからです。
サングラスを使った観察の場合は、
必ずUVカット仕様のものを使うようにしてください。
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色付きサングラスで遮光して観測する場合、
必ずUV(紫外線)カットのものを使おうね。
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彩雲の写真を撮る場合も、同様の注意が必要です。
太陽をまぶしいと感じる時は、
必ず手や建物などで太陽を隠して撮影するようにしてください。
目やカメラをいためる原因となるだけではなく、
レンズフレアなど余計なノイズが入り高確率で失敗写真となります。
望遠レンズを使って、
太陽がファインダー内に入らないよう
構図を工夫するのも有効ですが、
その過程で太陽を直視しないように注意してください。
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2013年2月24日最終更新 |
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