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☆わぴちゃんのブログ☆
草花・昆虫、雲の話題など、
「身近な自然の小さな発見」を
テーマに頑張ってます☆★

夕焼け【ゆうやけ】

別名や俗称 夕日/夕映え/薄明
英名 evening glow/sunset glow
わぴちゃん流遭遇率・・・★★★★★


日没間際の太陽とその周囲が
赤っぽく色づいて見える現象
夕方、太陽が西の空へと傾き、日没の時刻が近づくと、
太陽や空、雲、周りの景色などがオレンジ色に色づいて見えます。
これを
夕焼け(evening glow/sunset glow)と言います。

夕焼けによって、あたりがオレンジ色に色づいた状態を
夕映え
夕暮れのうす暗い時間帯を
黄昏(たそがれ)と言います。

また、富士山の見える地域では、太陽の軌道と富士山との位置関係で
富士山の山頂に夕日が沈んで見えることがあり、
それは
ダイヤモンド富士と呼ばれます。

ダイヤモンド富士は、
観測場所によって見える日時が異なるよ。
見に行く前にあらかじめ調べておこうね。


【写真1】オレンジ色の夕焼け(2010年3月14日埼玉県大利根町)



【写真2】夕陽のダイヤモンド富士(2010年12月23日千葉県野田市)


【写真3】夕映えの風景(2010年5月2日富山県富山市)


夕焼け雲

夕焼けによって色づいた雲を夕焼け雲(sunset clouds)と言います。
夕焼雲の色合いは、雲の種類や位置関係、
また、湿度や空気の澄み具合などの条件によって、じつに多彩な色になります。
しかも、秒単位で色の感じが目まぐるしく変化していくのも特徴です。

見事な夕焼け雲を見つけて
慌ててカメラを取りに戻って
再び外に出た時には消えていた…というのは、
わぴちゃんも何回も経験しているんだって。

夕焼け雲のうち、赤みの強い色合いのものを
あかね雲(rosy cloud)
黄色に輝いて見えるものを
黄雲(こううん)とも呼びます。


【写真4】黄色に輝く夕焼け雲(2010年3月14日埼玉県大利根町)


夕焼けと天気の関係

よく、「夕焼けは晴れ」という天気のことわざを耳にしますね。
これは、次のような根拠からなっていると考えられます。

日本の天気は原則西から東へと変化する
 →
西の空に夕陽をかくすような分厚い雲がなく晴れている
  →明日は西の晴れの領域がやってくるから晴れ

実際に、西の空に高層雲などの分厚い雲があると、
太陽は夕焼けとして美しくかがやく前に、
地平線よりもだいぶ上のほうで雲の向こう側に沈んでしまいます。
これを夕日の高入りと言い、西から温帯低気圧が接近している時に
よく見られる現象で、翌日は高い確率でくもりや雨のぐずついた天気となります。



【写真5】夕日の高入り(2010年5月5日新潟県糸魚川市)

ただ、「夕焼けは晴れ」というのは、知名度は高いですが、
安易に鵜呑みにできないことわざでもあります。

「夏の夕焼けは雨」 「夏の夕焼け舟つなげ」
「真っ赤な夕焼けは風雨」 「どす黒い夕焼けは台風」
…ということわざもあるためです。

春から夏にかけての夕焼けや、
鮮烈な赤色だったり、どす黒い不気味な夕焼けの場合は、
観天望気の世界ではどちらかというと荒天の予兆とされます。


【写真6】台風接近直前の夕焼け(2006年8月8日千葉県野田市)


夕焼けのメカニズム


太陽光には、さまざまな波長の光が含まれています。
そして、光の波長によってその種類や性質が大きく異なります。

そのうち、わたしたちが目で見ることができる光を
総称して
可視光線と言います。

可視光線の光の波長は0.38μm〜0.78μmで、
これらの光の波長のちがいを、
わたしたちは「色」として認識しています。

波長の長いほうから順に、
赤・橙・黄・緑・青・藍色・紫色となっています。

ここでは、話を簡単にするために、
波長の長い可視光線→「赤色系の光」
波長の短い可視光線→「青色系の光」
として紹介するね。

地球に降り注いだ太陽光が地面に届くまでには、
空気の層を通り抜ける必要があります。
目には見えませんが、空気中には多数の空気分子が飛び交っています。

そのため、太陽光は、空気の層を通り抜けるまでの間に
いくつもの空気分子にぶつかり、あちこちに散らばってしまいます。
これを光の散乱と言います。
空気分子のように、光の波長よりもとても小さな粒によって起きる散乱は、
波長の短い光ほど強く散乱させる性質があります。

つまり、可視光線の中の「青色系の光」が
空気分子によって強く散乱されてしまうのです。
そのため、空の色は青っぽく見えます。

夕方になると、太陽の光はななめから差し込むようになり、
空気の層を通り抜ける距離が長くなります。
すると、手前の方で青色系の光が散乱されて振り分けられてしまいます。

なかなか散乱されずに残った
赤色系の光がわたしたちの目に届くため、
夕焼けは赤っぽく見えるのです。

朝焼けも同様のメカニズムで起こります。

2012年7月30日最終更新
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