トップページ雲と空のWeb図鑑掲載種一覧和名外国名露虹(dewbow)

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☆わぴちゃんのブログ☆
草花・昆虫、雲の話題など、
「身近な自然の小さな発見」を
テーマに頑張ってます☆★
露虹【つゆにじ】

別名 −
英名 dewbow
わぴちゃん流遭遇率・・・☆☆☆☆☆


朝露がつくる虹のアーチ
早朝、広大な草地で、太陽を背にして立ったときに、
草についた朝露によって虹のアーチが見えることがあります。
これを
露虹(dewbow)と言います。


【写真1】影と露虹のアーチ(2012年10月20日・茨城県坂東市)


【写真2】露虹のアーチ(2012年10月20日・茨城県坂東市)

露虹は、太陽高度によってその形が微妙に変わってきます。
しかし、朝露の条件が良い早朝では、多くの場合、
自分の影を中心にした放物線のように見えます。


わりと視半径の大きな現象であるため、
自分の影の中心付近だけではなく、
左右の離れた位置にも注目する必要があります。



ふつうの虹(rainbow)が雨粒によってできるのに対し、
露虹は、朝露の水滴によってできます。

雨粒か朝露かのちがいだけで、
メカニズムはふつうの虹と同じです。

ただ、露虹が出現するには、
(1)同じくらいの大きさの水滴が
(2)広範囲にわたって
(3)高い密度でムラなく存在する

…という3つの条件をクリアする必要があり、
ふつうの虹に比べるとはるかにまれな現象です。

よく管理された公園の芝生広場や、
小さな朝露がびっしりとつく草が広い範囲に群生している場所などが
露虹の出現する可能性のある場所です。

しかし、一見似たような雰囲気・条件の場所でも、
露虹がはっきり出る場所と、まったく見られない場所があるので、
根気強く、ポイントを探す必要があります。

もし、きれいな露虹を見つけることができたら、
その場所をメモして覚えておこう!


蜘蛛の巣についた水滴がつくる虹色

朝露が顕著な時は、蜘蛛の巣にも丸い水滴がびっしりとつき、
朝陽が当たると、角度によってさまざまな色に輝いて見えます。

蜘蛛の巣についた水滴の量が多く、
粒の大きさがわりとそろっているような場合は、
虹のグラデーションが見えることがあります。
これも露虹の一種です。


蜘蛛の巣の虹色は、
身体をゆらゆら揺らしながら観察すると
見つけやすいよ☆


【写真3】蜘蛛の巣の朝露がつくった虹色(2011年11月13日茨城県坂東市)



【写真4】この手の蜘蛛の巣は虹色が綺麗に出る(2011年11月25日茨城県坂東市)


2012年10月20日最終更新
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