トップページ身近な気象写真図鑑大気電気象雲放電(cloud flash)

intro&news
トップページへ
サイト概要
著作権・引用・リンク
プレスリリース

profile&works
わぴちゃん
ふわぴかちゃん
書籍執筆
講演会・観察会情報
調査・研究

sky & weather
雲と空のWeb図鑑
身近な気象写真図鑑
雲と空にまつわる小ネタ
お天気クイズ

plants & nature
草花の小ネタ
わぴちゃんちのお庭
植物分類学研究室
季節を運ぶ生き物たち

BBS & link
リンク集
リンク掲載について


☆わぴちゃんのブログ☆
草花・昆虫、雲の話題など、
「身近な自然の小さな発見」を
テーマに頑張ってます☆★

雲放電
関連する
大気現象記号
雷 電 電 光
【くもほうでん】
積乱雲に伴って発生する雷のうち、放電が上空のみで完結し、地表に達しないもの。

別名等 アンビル・クロウラー
英 名 
cloud flash

わぴちゃん流
遭遇率
おもな
出現条件
比較的近い場所で
積乱雲が発生しているとき
関連する
現象など
積乱雲
対地放電 幕電
注意事項 落雷により、電撃傷、倒木、停電、
火災など災害発生のおそれあり
突風・降雹など激しい現象にも注意。
積乱雲に伴って発生する雷には、
雲放電(cloud flash)対地放電(ground flash)
2種類があります。

そのうち、雲放電は、放電が上空のみで完結し、
地上には達しないものを言います。

放電が雲の中のみで完結した場合は、放電路(稲妻)が見えずに、
フラッシュのような光だけが確認される状態になります。

ときに、その一部が雲の外に出て、
放電路として視認できることもあります。
それでも、雲放電の場合は、放電路が空中で途切れたり、
横方向になびくなどして、地表には到達しません。

ただし、さかんに発雷しているような場合は、
雲放電とともに対地放電(落雷)も多数発生しているため、
危険を感じたら速やかに安全な場所へと避難する必要があります。


【写真1】雲放電は地表に達しないものを言う(2014年8月20日茨城県古河市)


【写真2】雲の上端から横にのびる稲妻(2012年9月12日茨城県五霞町)


【写真3】毛細血管のように緻密な稲妻(2012年7月28日千葉県野田市)


アンビル・クロウラー

ときに、稲妻が音もなく空の広範囲を
ぞわぞわと駆け抜けていくことがあります。
これは、離れた場所にある積乱雲から吹きだした
「かなとこ雲」の一部が、真上の空にかかった時、
稀に見られるもので、雲放電の一型です。
海外ではこのような稲妻のことを
アンビル・クロウラーという俗称で呼ぶこともあります。

アンビルは「かなとこ雲」、
クロウラーは「這うもの」という意味があるよ。



【写真4】空の広範囲を静かに駆け抜ける稲妻(2014年8月1日茨城県境町)



【写真5】かなとこ雲の底を這う稲妻(2012年7月28日千葉県野田市)


2014年9月21日最終更新
お仕事のご相談、ホームページへのご意見・ご感想・ご指摘等は、
メールでお願いいたします。当日〜3日以内に返信をいたします。