☆わぴちゃんのブログ☆
草花・昆虫、雲の話題など、
「身近な自然の小さな発見」を
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反薄明光線【はんはくめいこうせん】
俗称 天割れ/風根(カザニ)/裏後光
英名 anticrepuscular rays/antisolar rays
わぴちゃん流遭遇率・・・★★☆☆☆
太陽と反対側の地点(対日点)に
長くのびた雲の影のすじが収束して見える現象 |
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早朝や夕刻時、太陽と反対側の空をよく注意して見ていると、
濃い青色の影の筋が地平線に向かってのびていることがあります。
これを反薄明光線と言います。
反薄明光線は、、早朝や夕刻時、太陽と同じ方角にある
高積雲や層積雲などの小さな雲片からのびる影が、
太陽と反対側の対日点にまで達したものです。
条件さえそろえば、季節問わずに観察することができます。
反薄明光線は、影のすじをつくるもととなった雲の形状によって、
1本だけのこともあれば、複数の影の筋ができ、
それが太陽と反対側の対日点の部分に収束して、
放射状の青黒い線の集まりに見えることもあります。
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早朝や夕方、太陽のある方角に
小さな雲片がいくつも漂っている時は、
太陽と反対側の空にも注目しよう! |
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【写真1】夕刻に現れた反薄明光線(2010年10月11日茨城県境町)
【写真2】何本もの雲の影が地平線にのびている(2011年9月22日茨城県境町)
■積乱雲による反薄明光線−風根・天割れ
反薄明光線は、夏季の夕方、あちらこちらで積乱雲が発達して
雷雨になっているようなときに高頻度で見られます。
これは、西の方角にある雄大積雲や積乱雲が原因です。
雄大積雲や積乱雲が夕陽に照らされることで影ができ、
これが青黒い影のすじとなって長くのびるのです。
条件が良いと、この青黒い影のすじは、太陽と反対側の東の空にまでのび、
地平線へと収束し、反薄明光線として認識できるようになります。
沖縄では、遠方の積乱雲がつくる反薄明光線を
天割れや風根(カザニ)と呼んでいます。
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天割れや風根は、真上の空は晴れていても、
周辺に積乱雲があるというサインなんだ。
だから、荒天や台風の前ぶれとも言われるよ。 |
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【写真3】積乱雲がつくった鮮明な反薄明光線(2010年8月3日埼玉県春日部市)
■山頂から見た反薄明光線
下の写真4は神奈川県の大山山頂で見た反薄明光線です。
太陽と反対側に影の筋が収束していますが、
山頂という特殊な位置にいるため、不思議な感じに見えます。
【写真4】大山山頂の反薄明光線(2010年1月23日神奈川県伊勢原市)
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2012年10月14日最終更新 |
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