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☆わぴちゃんのブログ☆
草花・昆虫、雲の話題など、
「身近な自然の小さな発見」を
テーマに頑張ってます☆★
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霜の結晶を分類解説
冬季に草や樹木、枯れ葉、枯れ枝などにつく霜は、
よく見ると実に多彩な形の結晶構造をしています。
ここでは、霜の結晶を超マクロ撮影したものをもとに、
結晶の形を分類してみたいと思います。 |
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このページはわぴちゃん独自の
観察・研究成果を含みます。
記事の引用は他ページ同様
ご自由にしてくださって構いませんが、
「周知の事実」ではないので、
執筆の際にはご注意ください。 |
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冬の早朝、草花や樹木、枯れ草等につく霜は、
遠めに見ると白っぽい衣をまとったように見えます。
この霜は、大気中の水蒸気が冷やされて昇華・したもので、
よく見ると結晶状を呈しています。
また、この結晶は、そのときの気象条件によって
数パターンあることが分かりました。
そのため、以下はわぴちゃんのオリジナルの
分類となりますことをご了承いただければ幸いです。
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霜の結晶の形は、2008年冬季の取材では、
(1)角板状結晶
(2)稲妻状結晶
(3)樹枝状結晶
(4)六角柱状結晶
(5)杯状結晶
(6)針状結晶
(7)毛状結晶
(8)不定状結晶
の7パターンを確認いたしました。
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(1)角板状結晶
雪の結晶の角板と同様に、完全なものは
六角形の平べったい形になります。
しかし、多くの場合は、写真2のように、
角板の一部分が見える程度です。
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【写真1】完全な形でできた角板状結晶(2009年1月16日茨城県大子町)
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【写真2】一部だけ出現した角板(2009年1月16日茨城県大子町)
(2)稲妻状結晶
角板状結晶とともに、見られた型です。平べったい点は角板に似ますが、
稲妻のようにギザギザしているのが特徴です。
これも、野田市のポイントでは観測できなかったので、
低温であることが条件になると思います。
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【写真3】稲妻状結晶(2009年1月16日茨城県大子町)
(3)樹枝状結晶
建物などにベタっとはりつく場合、雪の結晶のような完全な形になることも多いですが、
多くは、写真5のように樹枝の一部が垂直について何個も並ぶという形状をしていました。
頻度としては稀なようです。
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【写真4】樹枝状結晶の霜(2009年1月26日千葉県野田市)
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【写真5】樹枝状結晶の霜(2009年12月18日茨城県坂東市)
(4)六角柱状結晶
文字通り、六角柱の形をした霜で、条件がいい時は、
1−2cmくらいの長さに達するものもありました。
割とよく見かけるタイプの霜です。
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【写真6】六角柱状の霜(2009年1月13日千葉県野田市)
(5)杯状結晶
優勝トロフィーのような形をした霜です。
基部は非常に細く、杯の部分は六角形になっています。
六角柱とともに千葉県野田市ポイントでは比較的見かける霜です。
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【写真7】杯状の霜(2009年1月13日千葉県野田市)
(6)針状結晶
針のように尖った形の結晶の霜です。
時に、1ヶ所から何本も針が放射状にのびることもあります。
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【写真8】針状の霜(2009年1月12日千葉県野田市)
(7)毛状結晶
毛のように細くて柔軟な感じの霜です。
しばしばくるんと巻いていたり、
さまざまな形に曲げられたりしており非常に華奢な印象を受けます。
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【写真9】毛状の霜。非常に華奢な感じ(2009年1月10日千葉県野田市)
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【写真10】くるんと巻いた毛状の霜。(2009年1月10日千葉県野田市)
(8)不定状結晶
結晶は結晶なのですが、上の(1)〜(7)のどれでもなく、
ややこちゃこちゃとまとまった感じの霜です。
頻度としてはこれが一番よく見られるのかもしれません。
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【写真11】不定形の霜(2009年1月25日千葉県野田市)
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