トップページ雲と空のWeb図鑑掲載種一覧和名外国名地球影(earth shadow)

intro&news
トップページへ
サイト概要
著作権・引用・リンク
プレスリリース

profile&works
わぴちゃん
ふわぴかちゃん
書籍執筆
講演会・観察会情報
調査・研究

sky & weather
雲と空のWeb図鑑
身近な気象写真図鑑
雲と空にまつわる小ネタ
お天気クイズ

plants & nature
草花の小ネタ
わぴちゃんちのお庭
植物分類学研究室
季節を運ぶ生き物たち

BBS & link
リンク集
リンク掲載について


☆わぴちゃんのブログ☆
草花・昆虫、雲の話題など、
「身近な自然の小さな発見」を
テーマに頑張ってます☆★

地球影【ちきゅうえい】

別名 くさび形・ビーナスの帯・ビーナスベルト
英名 earth shadow/belt of venus
わぴちゃん流遭遇率・・・
   
(夏季)☆☆☆☆☆ 
   (冬季)★★★☆☆


早朝・夕方、太陽と反対側の
水平線近くに出現する、
濃い青とピンクのグラデーション。
早朝の西の空・・・
夕方の東の空・・・
つまり、太陽と反対方向の地平線が
ピンクと濃い青の幻想的な色になることがあります。

このうち、青い部分が地球の影、すなわち地球影(earth shadow)です。
地球の影の部分は「夜」なので、地球影は遠くの「夜の空」が見えている状態です。

ピンクの部分は、青空との境界線で、
ビーナスの帯(belt of venus)とも呼ばれています。
なかなか美しいネーミングです。


【写真1】夕方の地球影(2009年1月3日 茨城県五霞町)



【写真2】早朝の地球影(2010年1月16日茨城県坂東市)

地球影は、空気が澄んでいるときに出現する現象で、
木枯らしが止んで冷え込んだ朝360度見通しがよいところでよく見られます。

条件がそろうと都心でも見ることができるようですね。

冬に雲ひとつない晴れの天気に
なりやすいことと、
見通しがいいことから、
関東平野と十勝平野で観察しやすいよ☆

地球影は、下の図のように太陽が地平線の下にあるときに見ることができます。




地球が丸いので、地球の影が見えるのです。


日の出が近づくとともに濃い青の部分は少なくなり、
日の出の頃には地球影は消滅します。
しかし、ビーナスの帯はしばらく残り続け、地平線全体がピンクに輝きます。
ものの数分のできごとですが、これが一番美しいですね。
この瞬間は遠くの山の雪もピンクに色づきます。


【写真3】しばらく残るビーナスの帯(2005年1月18日 東京都練馬区)

2012年7月30日最終更新
お仕事のご相談、ホームページへのご意見・ご感想・ご指摘等は、
メールでお願いいたします。当日〜3日以内に返信をいたします。