☆わぴちゃんのブログ☆
草花・昆虫、雲の話題など、
「身近な自然の小さな発見」を
テーマに頑張ってます☆★
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霜柱(しもばしら)
別名霜根(そうこん)
国際通用名:
ice columns / frost pillars / needle ice
わぴちゃん流遭遇率・・・★★★★★(冬季限定)
地面に極細の柱状の氷が多数集まったもので、
土の中の水分が凍ってできる
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日本語で同じように「霜柱」と呼ばれる、
枯れ枝につく白い氷(氷柱現象)は
ここで紹介するものとは別ものです。
氷柱現象はこちらをご覧ください。 |
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霜柱は、土の中の水分が凍ってできたものです。
土の中の水分が土の粒子のすき間に沿って上昇し、
低温の空気に触れて凍りつきながら成長していくものです。
そのため、「霜」とはつくものの、大気中の水蒸気が凍ってできる
いわゆる霜(hoar frost)とはまったくのべつものです。
強く踏み固められた地面や芝のような草の生えた場所では
なかなか霜柱はできにくく、
畑や田んぼ、雑木林のふち、林道わきのような、
ある程度柔らかい土の層が広がっている場所では
霜柱は大きく発達します。
そのため、アスファルトで覆われてしまった都市部では、
ヒートアイランドで夜間の気温が下がりにくいことに加え、
土の露出された場所が少ないので、
滅多に見られない現象となってしまいました。
【写真1】霜柱(2010年1月23日神奈川県秦野市)
【写真2】林立する霜柱群(2009年12月31日茨城県坂東市)
【写真3】大都会の花壇にできた霜柱(2008年1月25日東京都港区)
また、霜柱は、土壌環境や水分量によって、実に多様な形状を示します。
水分量の多い場所では、霜柱の極細の氷の柱が融合して丸っこい感じになります。
また、土壌が乾燥しているなどする場合は、
とても繊細で華奢な形の霜柱になることもあります。
【写真4】水分の多い場所でできた霜柱(2008年12月24日千葉県野田市)
【写真5】スズランテープを裂いたような霜柱(2009年12月31日茨城県坂東市)
平地では、だいたい霜柱は太陽が昇って暖かくなる日中には融けて消滅しますが、
強い寒気が流れ込んで日中の気温の上がり方が鈍かったり、
また、標高の高いところで、日中も5℃以下であったり、
日当たりが悪い場所等では、1日霜柱が融けずに残り、
さらに、その下に霜柱が新たに発生して、霜柱が段重ねになることがあります。
また、別項で紹介しますが、段重ねになった霜柱は
場所によっては15cm以上に達することもあります。
この巨大な霜柱を探すのは、霜氷探索の楽しみの一つでもありますが、
誤って踏み抜くと、かなり深くもぐりこみ、下層の堅くなった霜柱の層で
思わぬ怪我をすることがあるので、気をつけてください。
【写真6】3段重ねの霜柱(2008年12月29日茨城県常総市)
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暖かくなって、霜柱や凍りついた土、
雪等が融けて、土がぬかるむことを
春泥(しゅんでい)と言うよ。 |
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以下に、霜柱の生成メカニズムを図解で紹介します。
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