☆わぴちゃんのブログ☆
草花・昆虫、雲の話題など、
「身近な自然の小さな発見」を
テーマに頑張ってます☆★
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薄明光線【はくめいこうせん】
俗称 光芒・天使のはしご・光の筋
国際通用名 crepuscular rays/solor rays
わぴちゃん流遭遇率・・・★★★☆☆
雲のすき間から、
太陽の光筋が目に見える現象 |
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雲を観察していると、このように雲の隙間から「光の筋」が見えることがあります。
これは光芒(こうぼう)または薄明光線と呼ばれています。
多くは、雲の隙間から日光が漏れるときに発生し、
その時々の大気状態によってさまざまな方向へ光のすじがのびます。
高積雲や層積雲などの雲片のすき間から、光の筋が降り注いだり、
積雲が太陽を隠した時に、光や影の筋が
放射状に広がるようなパターンがよく見られます。
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地面に降り注ぐような光の筋は
特に「天使のはしご」と呼ばれるよ。 |
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「天使のはしご」とは、なかなか、素敵な名前ですが、
これには、イスラム教のちょっとした言い伝えがあります。
「ヤコブさんはイザクからの命を受けてある地を旅行します。
ある日、居眠りしていると、天から光の筋がのび、
そこを天使が階段代わりに上ったり降りたりしている夢を見ます。
目が覚めたヤコブさんは、夢から、この地は天とつながっていると思い、
イスラエルという国を造りました。」
(旧約聖書をわぴちゃん流に翻訳)
【写真1】層積雲からの薄明光線(2007年2月6日宮城県仙台市)
【写真2】地面に降り注ぐ姿を「天使のはしご」と呼ぶ(2008年10月4日千葉県印西市)
【写真3】上向きに薄明光線が出ることも。(2009年10月29日茨城県坂東市)
【写真4】薄い高積雲による光芒(2009年10月21日埼玉県春日部市)
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写真4のような薄い高積雲によって
できる薄明光線は珍しいです。
季節はずれの黄砂が来襲していたので
その影響があるかもしれませんね。 |
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また、夕方、夕映えの赤い光で光の筋ができることがあります。
これは、特に「入日の後光」と呼ばれています。
【写真4】入日の後光(2009年10月16日茨城県坂東市)
通常の状態では、太陽からの光の筋が見えることはありません。
では、どのような状態で発生するのでしょうか?
窓を開けて掃除をしていると、窓から光の筋が目に見えることがありますよね。
これは、掃除をしているときに宙に舞う「ホコリ」が、
太陽光を散乱したために、光の筋を見えるようになったものです。
光芒のメカニズムもこれとおんなじです。
つまり、大気中のエアロゾル(簡単に言うと水蒸気やゴミ)が、
あの神秘的な光芒を作っているのです。
だから、雲がいくら太陽を隠しても、
空が澄んでいると光芒を見ることはできません。
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他にも、類似の現象で
「反薄明光線」と「cloud shadows」が、
また、月明かりによって生じる
「lunar rays」があります。
それぞれの解説ページも
順次つくっていきますね。 |
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