☆わぴちゃんのブログ☆
草花・昆虫、雲の話題など、
「身近な自然の小さな発見」を
テーマに頑張ってます☆★
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氷筍(ひょうじゅん)
別名:立氷(たちひ)
国際通用名:ice stalagmite
わぴちゃん流遭遇率・・・★★☆☆☆(冬季限定)
上から滴る水滴によって成長する
上向きの柱状の氷 |
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雪国の軒下等、常に水滴が上からポタポタと滴り、かつ、
気温が0℃以下の条件が続くような場合に、地面から筍のように
上向きに柱状の氷が成長することがあります。
これを氷の筍(たけのこ)と書いて氷筍(ひょうじゅん)と言います。
【写真1】橋の欄干にできた氷筍(2008年2月1日・山形県山形市)
【写真2】軒下にできた氷筍(2009年3月5日・山形県山形市)
【写真3】水の滴る場所にできた氷筍群(2010年12月31日・福島県会津若松市)
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古くは、氷柱のことを垂氷(たるひ)、
氷筍は立氷(たちひ)と呼ばれていたよ。 |
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以下に、氷筍ができるメカニズムを図示します。
(1)雪国の軒下
(2)凍結防止にちょろちょろと水を出した水道
(3)洞窟の入り口で水がポタポタと滴るような場所
(4)雪庇の下
等、上から常に水が滴るような場所では、
滴り落ちた水が徐々に地面に凍りつき、
上向きに成長していきます。
この時にできる氷は単結晶でよく滑るため、
人工的に氷筍を作りその氷をスケートリンクに使用します。
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雪庇から滴る水が氷筍を作ることがあるよ。
雪山登山で氷筍があるところには
雪庇がある可能性があるので注意をしよう。 |
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■水道管凍結予防と氷筍
氷筍は−3℃以下に冷え込む可能性がある時、
水道の蛇口をわずかにひねって
ポタポタと水が滴る状態にしておけば人工的に作ることができます。
水道管凍結防止のために、外水道の蛇口をゆるめて
ポタポタと水を出しておくことがありますが、
そのときに氷筍が成長することがあります。
以下はわぴちゃんが水道管凍結防止を兼ねて
外水道の水をポタポタしたたらせて作った氷筍です。
条件がよいと、どこまでも高く成長します。
わぴちゃんが実験した時は一晩で29cmの高さの氷筍ができました。
ただ、このときは水の滴る高さに到達してしまい
ここで成長が止まったため、実際はもっと高い氷筍ができたものと思います。
【写真4】人工的に作った氷筍の例(2009年1月17日自宅にて) |
2013年3月17日更新 |
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