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☆わぴちゃんのブログ☆
草花・昆虫、雲の話題など、
「身近な自然の小さな発見」を
テーマに頑張ってます☆★

日光環【にっこうかん】

俗称 黄金のひつじ/神の使いのひつじ
国際通用名 corona/solar corona
わぴちゃん流遭遇率・・・★★☆☆☆


回折によって生じる太陽の周りの虹模様。
なんとなく空がかすんでいるときに、太陽や月の周りが
白っぽい円盤状の光の塊になっていることがあります。
この光の塊をオーレオール(aureole)と言います。


【写真1】黄砂に伴う白いオーレオール(2009年3月17日・千葉県野田市)


【写真2】夕方の空に出たオーレオール(2005年4月15日・千葉県野田市)

そのオーレオールの周りを注意してみると
虹のような輪っかになっていることがあります。
この、虹のような輪っかを光環(corona)といいます。


【写真3】高積雲によってできた日光環(2006年7月14日・千葉県野田市)


海外では、みごとな光環を
「神の使いの羊」「黄金の羊」と呼ぶよ☆

光環は、太陽光が雲粒や氷晶によって回折されることで生じます。
太陽の側が青っぽく、外側が赤っぽく、虹のグラデエーションを描きます。。
この模様は大体1−2回繰り返されるようです。
まれに3回繰り返されることもあります。


【写真4】3回模様が繰り返された早朝の日光環(2005年3月25日・東京都練馬区)



日光環の原因となるものとしては、
(1)高積雲等の水滴でできた雲、
(2)花粉、
(3)火山噴火に伴う微粒子
(4)キリ
(5)砂塵
等が挙げられるよ。

しかし、日本ではスギ花粉の飛散量が多いときにも、
大気中のスギ花粉によって光環ができます。
花粉によって生じた光環は花粉光環
(pollen corona)と呼びます。


【写真5】花粉の大量飛散による日光環(2011年3月10日千葉県野田市)


【写真6】夕方の空に出た花粉光環(2009年3月10日・千葉県野田市)

また、放射霧の朝、霧が少し薄くなって太陽が見えた時に、
太陽の周りが光環になっていることがあります。
これを英名では
fog coronaと言いますが、
該当する和名は今のところありません。


【写真7】濃霧によって生じた日光環 (2008年12月15日千葉県野田市)



【写真8】砂塵あらしで発生した大きな日光環(2008年2月23日茨城県境町)

砂塵あらしで発生した日光環は日本名は存在しませんが、
海外では
sand coronaと紹介しているサイトがありました。
が、一般的な呼称かどうかは不明です。

なお、月にできた光環は
月光環(moon corona)と言い、
日光環よりも高い頻度で見られます。
また金星に光環ができることもあります。




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