☆わぴちゃんのブログ☆
草花・昆虫、雲の話題など、
「身近な自然の小さな発見」を
テーマに頑張ってます☆★
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まず、この写真をご覧ください。
そして、この写真のAとBの部分の断片雲の色を比べてみてください。
たぶん、多くの方がBの方が明るい色・・・と答えるのではないでしょうか。
果たして、本当にBの方が明るい色なのでしょうか?
それを調べるために、Aの断片雲とBの断片雲の色を、
グラフィックソフトのスポイトツールで抜き出し、2つ並べて比較します。
その結果・・・
実は、AとBの断片雲は、視覚的にほぼ同じ色なのです。
では何が違うのか・・・。それは、背景の色です。
Aは、白灰色ベースの雲の下を断片雲が流れているのに対し、
Bは、黒灰色ベースの雲の下を断片雲が流れています。
この背景の色がいたずらして、錯視を起こしていたのです。
そのため、A・B両方の断片雲は、ほぼ同じ色なのにも関わらず、
Bの方が明るく見えたのです。
実験してみましょう。
#999999のカラーコードを使った円を2つ作ります。
これが今の事例の断片雲のモデルです。
そして、これを、1つは、#333333の黒灰色の背景に、
もう1つは、#ccccccの白灰色の背景の上に置きます。
すると、暗い背景(#333333)の上に置いた円は明るく見え、
明るい背景(#cccccc)の上に置いた円は暗く見えますね。
これは、わたしたちの目が錯覚を起こしているためです。
つまり、同じ色に見えている断片雲でも、
白っぽい雲の下を流れれば黒っぽいちぎれ雲に、
黒っぽい雲の下を流れれば白っぽいちぎれ雲に見えるのです。
もちろん、光の微妙な加減で、雲の色は細かく変化しているので、
一概に言うことはできませんが、
雲を観察するにあたっては、目の錯覚のことも考える必要があると思います。 |
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