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大気電気象とは?
大気現象は大きく次の4つに分けられます。
おもに関係するもの おもな現象の例
大気水象
hydrometeors
雪氷現象、降水現象、
霧、露 など
大気光象
photometeors
ハロ、光環、彩雲、
虹、薄明光線 など
大気じん象
lithometeors
ちりやほこりなど
乾燥した微粒子
煙霧、黄砂、風じん、
降灰、じん旋風 など
大気電気象
electrometeors
大気中の電気 雷、エルモ火 など

そのうち、大気中で発生する電気に関する現象を
まとめて大気電気象(electrometeors)と言います。

大気電気象のうち、最もなじみ深いのが、雷に関する現象です。
なお、極光(オーロラ)も大気電気象のひとつです。
大気電気象について調べる
調べたい項目のリンクをクリックするとそれぞれの解説ページに飛びます。
リンクの無い項目は現在作成中です。

 現象名(日本名)
/英名など
 説 明  備 考
雲放電
cloud discharge
/cloud flash
雲と雲の間、あるいは
雲の周辺で放電が発生した状態。
地表には到達していない。
-
(和名なし)
air discharge
/streak lightning
雲から空気中へと稲妻がのびるが、
空気中で完結し、地面や地物には
到達しない状態。
雲放電の一種に含めて
扱うことが多い。
アンビルクロウラー
anvil crawler
稲妻がかなとこ雲の底に沿って
ぞわぞわと駆け抜けていく状態
雲放電の一種
対地放電
ground discharge
/thunderbolt
雲と地物の間に放電が起こる現象。
いわゆる落雷。
-
幕電
wildfire
/sheet lightning
夜間、遠くにある積乱雲が、
電光によって瞬間的に明るく
浮かびあがって見える状態。
-
球電
ball lightning
落雷直後に現れる球形の発光現象。
直径10~20cmほどでゆっくり移動。
最後は爆発するように消滅
過渡的発光現象
transient
luminous events
積乱雲の雷放電発生時に、
成層圏や中間圏内で起きる
さまざまな発光現象の総称
TLEsとも略される。
スプライト、ブルージェット、
エルブスなど数種類あり
セントエルモの火
Saint Elmo's fire
アンテナの先などのとがった部分に
淡紫色の炎のような光が見える。
積乱雲内で起きる発光現象
-
極光
polar aurora
オーロラのこと。
太陽活動が活発なとき
極域を中心に見られる発光現象。
-
大気電気象に関する記号
大気電気象を表す記号は以下のとおりです。
記号 和名/
国際名
説  明
雷電
thunderstorm
電光・雷鳴ともに確認できる状態。
電光
lighting
大気中の放電現象(雷)にともなって発光が確認できる状態。
雷鳴
thunder
大気中の放電現象(雷)にともなう音が確認できる状態。
セントエルモの火
Saint Elmo's fire
物の先端に、淡紫色の炎のような光が見える。積乱雲内で起きる発光現象
極光
polar aurora
オーロラのこと。太陽活動が活発なとき、極域を中心に見られる発光現象。
「天気」との関係
雲の種類や量、風、降水、大気現象、視程など、
気象観測によって得られるさまざまな要素。
これらをもとにして大気の状態を総合的に判定したものが天気です。

天気の分類にはいくつか考え方がありますが、以下の3つが代表的です。

主な用途や特徴 種類数
気象庁天気種類表 現場で使いやすいよう15種類に厳選 15
日本式天気記号 ラジオの気象通報用に特化。
日本では一般でも広く使われる
21
国際式天気記号 国際基準の地上気象観測に
基づき天気を細かく記録
100

国内で主に使われるのは気象庁天気種類表と
日本式天気記号による天気の表記です。
ただ両者は天気の定義に若干のちがいがありますので、注意が必要です。

なお国際式天気記号については、こちら(※作成中)をご覧ください。

以下、大気電気象と天気の関係を示します。
大気電気象のうち、雷に関する現象が
天気の判断材料に使われています。

気象庁天気種類表 
No. 記 号 天 気 大気電気象の種類
15

日本式天気記号 
記 号 天 気  解 説
雷電または雷鳴のある状態。
雷強し 強い雷電のある状態。

天気の「雷」は、
雷の音が聞こえるときに使うよ
光だけのときは「雷」にはしないよ。
2022年5月28日最終更新

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