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雲量とは?
雲量(cloud cover)は、文字どおり雲の量のことです。
雲がたくさん出ているのか、少しだけなのかを、誰が見ても分かるように、
また後から見ても分かるように、数字で表したものを言います。

空全体のことを
全天と言いますが、

全天の約何割が雲で覆われているかを
0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10 の11段階で表します。

例えば、
全天の約
割が雲で覆われていれば、雲量
全天の約
割が雲で覆われていれば、雲量
全天の約
割が雲で覆われていれば、雲量…となります。

雲がまったくない状態(全天の約
割が雲で覆われている)は雲量
空全部が雲に覆われている(全天の約
10割が雲で覆われている)は雲量10です。

左の図は、国際基準の
地上天気図に使われる
観測データの記入形式です。

国内では、
ASAS(アジア地上解析)
と呼ばれる天気図が
この方式で記入されています。

新聞などの天気図では、
○の中に天気記号を入れる
方法が採用されています。

一方の国際式では、
○の中は天気記号ではなく、
雲量記号が入ります。

つまり、左図中のN
雲量(全雲量)です。

それからNhは、
下層雲CL)と中層雲CM)の
雲量
が入ります。

ちなみに現在天気
○の左横、wwの部分に
記号で書き入れられます。

またW1の部分に過去天気
入ることもあります。

雲量記号と意味
雲量を表す記号は次の表のとおりです。

記 号 説 明
雲量0
雲量1以下
雲量2〜3
雲量4
雲量5
雲量6
雲量7〜8
雲量9〜10 ※雲量10はすき間ありの場合
雲量10 ※すき間なしの雲量10
天空不明 ※天気現象による場合
天空不明または
観測しない
※天気現象以外の理由で不明の場合

雲量2と雲量3、雲量7と雲量8は同じ記号が使われます。

雲量10を示す記号は存在しますが、
雲量10であっても雲にすき間がある場合は雲量9と同じ記号を使います。
天気表現との関係
天気を決める判断材料として雲量が使われるのは、快晴です。
快晴(かいせい)は雲量0または雲量1のとき、
晴(はれ)は雲量2〜雲量8、曇(くもり)雲量9〜10です。

太陽が雲に隠されていたとしても、雲量2〜8であれば晴と判定されます。
また、雲間から光が差し込んできていても、雲量9〜10であれば曇です。

ラジオ気象通報用につくられた天気記号(いわゆる日本式天気記号)での
天気の分けかたは、上記のとおりです。

しかしそれとは別に、気象庁が定義した天気種類表では、
雲量9〜10の状態を、さらに薄曇の2つに分けています。

薄曇(うすぐもり)は、空を覆っている雲の大部分が、
巻雲、巻積雲、巻層雲といった上層雲である場合を言います。

曇(くもり)は、空を覆っている雲の大部分が、
中層雲や下層雲である場合を言います。

気象庁
天気種類表
雲 量  日本式
天気記号
快晴
0〜1
快晴
2〜8
薄曇
上層雲が
主体
9〜10
中・下層の
雲が主体


  雲量0〜8でも、雨や雪、霧、雷など
ほかに重要な現象が出ているときは、
天気は、快晴や晴にはならないよ。

もし青空が広がっていても、
雨が降っていれば、天気は雨、
霧が出ていれば、天気は霧…になるよ。

 2022年4月13日最終更新

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