肋骨雲の全体的なお話
巻雲のみに使われる細分類(変種)のひとつで、文字通り背骨や肋骨を連想させるような姿に並んだものを言います。
典型的なものでは、
【A】雲の背骨
… 中心を通る帯状の細長い巻雲
【B】 雲の肋骨
…「背骨」から左右に広がる巻雲 |
この2つの組み合わせでできています。ただ雲の背骨がはっきりとしないものや、雲の肋骨が左右どちらかしかないものも少なくありません。
鳥の羽根のようになったものは羽根雲(feather-like cloud)と呼ばれますが、これも巻雲の肋骨雲(Ci ve)の一型です。
この雲が最初に取り上げられたのは1889年のこと。Mazeが鳥の羽根やシダの葉、魚の背骨のような形の雲をStriga pennataとして紹介しました。その後、1905年にOsthoff, H.がCirrus vertebratusという名前を取り入れ、それが現在も使われています。
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| 日本名 |
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| 国際名 |
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| 語 源 |
| vertebratus |
ラテン語で
脊椎や背骨の意味 |
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| 別 名 |
すじ雲(総称)
肋骨巻雲
背状巻雲(旧名)
| 鳥の羽根のような形 |
羽根雲
羽毛巻雲(旧名)
羽状巻雲(旧名) |
| 帯のような巻雲 |
帯状巻雲(旧名) |
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十種雲形
との関連
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| 巻 雲 |
○ |
| 巻積雲 |
− |
| 巻層雲 |
− |
| 高積雲 |
− |
| 高層雲 |
− |
| 乱層雲 |
− |
| 層積雲 |
− |
| 層 雲 |
− |
| 積 雲 |
− |
| 積乱雲 |
− |
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