荒底雲の全体的なお話
雲底が不規則に荒々しくうねったような状態になったもので、高積雲と層積雲に対して使われる細分類(補足雲形)のひとつです。
波状雲が等間隔・平行に規則正しく並んで「しま模様」になるのに対し、荒底雲の模様は不規則で、またデコボコして立体的な感じになる傾向があります。また雲のうねった部分の先が「三角波」のようにツンととがったようになることもしばしばです。
この雲は2008年に最初に提唱され当初はネットを中心にasperatusやundulatus asperatusと呼ばれていました。
日本では2009年6月4日に配信されたナショナルジオグラフィックのインターネット記事『ナショジオニュース』にてアスペラトゥス雲として紹介されました。
その後、2017年に改訂された国際雲図帳で、補足雲形のひとつとして正式に取り上げられました。その際に名前がasperatusからasperitasへと変更されました。
asperitasの日本名は、気象予報士有志による「雲の和名ワーキンググループ」によって荒底雲(こうていうん)が提案され、このページでもそれを採用しています。
|
日本名 |
|
国際名 |
|
語 源 |
asperitas |
ラテン語で
でこぼこ、粗さの意味 |
|
別 名 |
− |
十種雲形
との関連
|
巻 雲 |
− |
巻積雲 |
− |
巻層雲 |
− |
高積雲 |
○ |
高層雲 |
− |
乱層雲 |
− |
層積雲 |
○ |
層 雲 |
− |
積 雲 |
− |
積乱雲 |
− |
|
|