霧状雲の全体的なお話
巻層雲と層雲に対して使われる細分類(種)のひとつです。まるで霧やベールのように、全体的にぼんやりとしたような感じで、輪郭ははっきりせず、どこからどこまでが雲なのか、その境界はあいまいになります。
雲は一様に均質で、模様やムラはほとんどありません。そのため、薄いものでは単にかすんでいるだけのように見え、雲が出ているかどうか分かりづらいこともあります。
一方この性質のおかげで、雲に伴って発生する大気光象は、雲のムラや模様の影響を受けにくく、鮮明に観察できます。
1905年、クレイデンが霧状巻層雲(Cirrostratus nebulosus)という名前を初めて使用しました。
そのため最初は巻層雲に対してのみ使われていましたが、その後、層雲の霧状雲が追加され、1956年版以降の国際雲図帳では、巻層雲と層雲に対して使われる細分類(種)という扱いになりました。
|
日本名 |
|
国際名 |
|
語 源 |
nebulosus |
ラテン語で曖昧または
霧に包まれるの意味 |
|
別 名 |
巻層雲の霧状雲 |
霧状巻層雲
薄幕巻層雲(旧名)
雲烟巻層雲(旧名) |
層雲の霧状雲 |
きりぐも |
|
十種雲形
との関連
|
巻 雲 |
− |
巻積雲 |
− |
巻層雲 |
○ |
高積雲 |
− |
高層雲 |
− |
乱層雲 |
− |
層積雲 |
− |
層 雲 |
○ |
積 雲 |
− |
積乱雲 |
− |
|
|