トップページ身近な気象写真図鑑黄砂(yellow sand)

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草花・昆虫、雲の話題など、
「身近な自然の小さな発見」を
テーマに頑張ってます☆★



黄砂【こうさ】

別名つちふる()・ばい塵
国際通用名:aeolian dust/ yellow sand
わぴちゃん流遭遇率・・・★☆☆☆☆(春先、西日本に多い)


中国大陸の黄土地帯や砂漠地帯で
巻きあげられた砂じんが空中に浮遊する現象
中国大陸の黄土地帯や砂漠地帯で
大量の砂じんが強風によって巻きあげられることがあります。
そのうち粒子の大きいものはすぐに落下してしまいますが、
粒子の細かいものはなかなか落下せず空中に長く留まります。
それらが偏西風と呼ばれる西風に乗って
日本付近にも到達することがありこれを
黄砂と言います。

黄砂は、「
つちふる」とも呼び、古くから春の風物詩とされ、
春先を中心によく見られます。

しかし、近年は中国大陸の乾燥化によって黄砂の規模や回数が増加し、
かつては春先だけの現象だったものが、通年見られるようになってきています。

2009年10月18-19日は季節はずれの
大規模な黄砂が発生したよ。

黄砂がやってくると、全体的に白くかすみ、視程が悪くなります。
顕著な場合は視程が2km未満になることもあり、
交通機関に影響が出ることもあります。
さらに、洗濯物や車に黄砂が付着して砂っぽくなったり、
時期的に花粉症と相まってぜんそくやアレルギーなどの
健康被害を引き起こすこともあります。

そのことから、黄砂の影響を受ける日本、韓国、中国が
共同で黄砂の観測、予測の研究を行っており、
日本の気象庁では、ホームページで黄砂の予想を発表しています。


黄土地帯との距離が比較的近い
西日本ほど顕著な黄砂が発生しやすいよ



【写真1】顕著な黄砂で見通しが悪い(2010年3月21日埼玉県杉戸町)


【写真2】白くかすんで遠くがよく見えない(2010年3月21日埼玉県幸手市)


【写真3】建物や道路標識がかすんでる(2010年3月21日茨城県五霞町)


また、黄砂時に空を見ると、本来は青空であるはずなのに、
空の色がくすんで灰色っぽくなります。
黄砂が顕著な場合は、黄褐色に染まることもあります。

また、太陽は輝きを失い、白く大きな円盤状の
オーレオールと呼ばれる大気光学現象を伴います。



【写真4】青空のはずがモノトーンの空に(2010年3月21日埼玉県春日部市)




【写真5】太陽は白く大きな円盤状になる(2010年3月21日埼玉県春日部市)




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