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☆わぴちゃんのブログ☆
草花・昆虫、雲の話題など、
「身近な自然の小さな発見」を
テーマに頑張ってます☆★



風じん

別名砂あらし・砂じん・ちり風・ひょう塵・風沙・春塵
国際通用名:sand storm/dust
わぴちゃん流遭遇率・・・★☆☆☆☆(冬季限定)


強風に伴って土ぼこりが巻き上げられる現象
風じんとは、春先に、低気圧の発達に伴って強風が吹き荒れた際に、
乾燥した畑などの土ぼこりが巻き上げられ、空に漂う現象です。

俗に「砂あらし」とか「砂じん」と呼ばれる現象です。
この風じんは、状況に応じて次の3種類に分類されます。

◆低い風じん…
 ちり又は砂が、地面からわずかの高さに
 吹き上げられる現象。目の高さの水平視程は
 ほとんど減少しない。

◆高い風じん…
 ちり又は砂が、地上高く吹き上げられる現象。
 目の高さの水平視程は一般に非常に悪い
 
◆砂じんあらし…
 ちり又は砂が空中高く、強い風のために
 激しく吹き上げられる現象。

<気象観測の手引き(平成10年・気象庁)より>


 一番多いケースとしては、春先、2−3月ごろに
低気圧が発達しながら日本付近を通過後、
強い冬型の気圧配置となり北西の季節風が吹き荒れたときです。
この時、太平洋側では、冬に乾燥した天気が続いた影響で、
土がカラカラに乾いていることが多く、折からの強風によって、
畑の土などが巻き上げられ、風じんとなるのです。

畑のある場所から北西風に乗って、
南東方向に帯状に風じんが発生するので、
風じんの発生しやすいスポットはおおむね決まっています。
ただ、それでも、突風が吹いた時に風じんが発生する感じで、
せいぜい断続的に見られる程度です。


【写真1】河川敷の砂が巻き上げられた風じん(2008年2月23日茨城県境町)


【写真2】畑の土による風じん(2009年3月23日茨城県筑西市)


【写真3】工事現場の土砂からの風じん(2009年3月23日茨城県下妻市)


風じんによって空気中に砂ぼこりが
巻き上げられて微粒子が多くなると、
その微粒子によって
sand coronaと呼ばれる
かなり大きな円盤状の光の塊ができます。



【写真4】風じんによる大きなオーレオール(2008年2月23日茨城県境町)


風じんの時は、見通しが悪くなるから
車の運転は注意が必要だよ。
また、歩いていても
目に砂が入りやすいので注意だよ

道路を横断するように風じんが流されることがあり、
時に、目の前の視界が効かなくなることもあります。
また、砂じんあらし、高い風じんレベルの「風じん」になると、
視程の効かない状態が続いて、交通機関に影響が出ることもあります。



【写真5】対向車線を横切る風じん(2006年2月12日栃木県小山市)
※助手席からの撮影です。


【写真6】風じんにより前方の視界が効かない(2008年2月23日茨城県境町)
※安全な場所に車を停めての撮影です。


【写真7】こうなると運転は怖い(2008年2月27日千葉県野田市)
※安全な場所に車を停めての撮影です。

また、歩いていても、目にたくさんの砂が入ることが多く、
風じんの時の外出後、また風じん撮影後は、
目をしっかりと洗う必要があります。



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