トップページ身近な気象写真図鑑霜(frost)霜の結晶(1) 針型(needle crystal)

intro&news
トップページへ
サイト概要
著作権・引用・リンク
プレスリリース

profile&works
わぴちゃん
ふわぴかちゃん
書籍執筆
講演会・観察会情報
調査・研究

sky & weather
雲と空のWeb図鑑
身近な気象写真図鑑
雲と空にまつわる小ネタ
お天気クイズ

plants & nature
草花の小ネタ
わぴちゃんちのお庭
植物分類学研究室
季節を運ぶ生き物たち

BBS & link
リンク集
リンク掲載について


☆わぴちゃんのブログ☆
草花・昆虫、雲の話題など、
「身近な自然の小さな発見」を
テーマに頑張ってます☆★


霜の結晶  (1)針型

別名針状結晶
英名:needle crystal
  (※雪の結晶分類の英名に準じてます)

わぴちゃん流遭遇率・・・★★★★★(冬季限定)


霜の結晶のうち、まるで針のように
先が鋭く尖っているもの。
束になったり、枝分かれすることも。
このページはわぴちゃん独自の
観察・研究成果も含みます。
記事の引用は他ページ同様
ご自由にしてくださって構いませんが、
「周知の事実」とは限りませんので、
執筆の際にはご注意ください。
霜の話(総論)

冬に、草木につく霜(frost/hoar frost)
拡大して結晶を観察すると、
実にさまざまな形を呈しているのが分かります。

これらの霜の結晶の形は、雪の結晶と異なり、
あまり研究がなされていないこともあり、
分類の方法は、しっかりと確立されていないように思います。

そこで、このサイトでは、
わぴちゃんが独自にさまざまな霜を観察した結果から、
大きく以下の6つのパターンに分類して紹介したいと思います。

(1)針型
(2)杯型/角柱型
(3)角板型
(4)羽毛型
(5)六花型
(6)その他

上記の分類は、学術的な研究が進んでいる
雪の結晶分類を踏襲しています。

そのうち、このページでは、(1)針型について取り扱います。



針型結晶

針型の結晶(needle crystal)とは、名前のとおり、
針のように細長くて、先がとがっているものを言います。

霜の結晶としては、角柱型・杯型とともに、
比較的多く見られるものです。
ただ、1本の針として確認できるケースは稀で、、
多くの場合、束状になっていたり、密集していたり、
他のさまざまな結晶のタイプと混ざりあって
ごちゃごちゃしたような感じになっています。


【写真1】放射状にのびた単針(2009年1月12日千葉県野田市)



【写真2】束状になった針型の霜(2010年12月25日栃木県真岡市)




【写真3】針型の霜は密集してできることが多い(2010年1月14日茨城県坂東市)


朝霧の時や水辺近くにできた
針型の霜の結晶は、1cm以上の長さに
大きく発達することもあるよ。



【写真4】水辺のイネ科雑草についた針型の霜(2010年1月16日茨城県坂東市)

上記の写真は、水辺のイネ科雑草についた針型の霜です。
朝霧が出るほど湿度が高かったり、水辺が近い場所では、
霜の材料となる水蒸気がどんどん補給されるため、
針型の霜の結晶が長く発達する傾向があります。
これは、霧氷に近い状態だと思います。

2011年10月29日最終更新
お仕事のご相談、ホームページへのご意見・ご感想・ご指摘等は、
メールでお願いいたします。当日〜3日以内に返信をいたします。